浅い夢
□占い
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「…ねえ、キルアの誕生日っていつだっけ?」
名無しさんは、本を眺めながらつぶやいた。
「…忘れたのかよ?」
少し不機嫌そうに言うキルア。
「忘れてないけど…
願わくばこの記憶が間違っててほしいから…。
確認だから、ね?」
「7月7日…」
「いやあああああ!!!!!!!」
キルアがしゃべるのとほぼ同時に叫ぶ名無しさん。
「なっ…名無しさんどうした!」
「相性占いしてたのっ!」
そういうと名無しさんは力いっぱい本を投げてから、
ベットに仰向けに倒れこんだ。
本は、大きく弧を描き落ちていった。
「相性占い〜?」
キルアは、名無しさんが投げた本を拾い
名無しさんのいるベットに腰掛けた。
「えっと、オレの誕生日が…これで名無しさんの誕生日が…だから…」