文章1

□a minute
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その恋に気付いた時
その恋は終わった

始まりの場所は、地下牢の目の前
およそ恋なんて甘酸っぱい言葉には似つかわしくない暗い場所だった



「Hey!忍、そろそろgive upしたらどうだ?」

「………………。」



俺の恋しい人は、俺の命令で壁に縛り付けられている
声を今すぐ聞きたいのに、口は布で縛られている
それを命じたのも自分



「…その目じゃ、まだまだ素直になる気は無いみたいだな。」



きつく睨みつける目
綺麗な琥珀色に混じる研ぎ澄まされた殺気
ああ、ゾクゾクする


なぁ、真田幸村
お前はコイツのこんな視線を真っ向から受けたことがあるか?


聞いてみたい
是非とも聞いてみたい
無いんだろうな
きっと無いんだろう

笑い話だ
忍びこんだ鼠を捕まえて、そいつに恋に落ちるだないて、笑い話だ



「フッ…、ok、いいさ、まだまだ時間は無限にある…。忍、お前のことは死なせないぜ。お前は死にたいだろうが、絶対に死なせない。」



これは愛の告白



「生きて、天命をまっとうさせてやるよ。happyだろ?」



絶望的な愛の告白








((あなたはずっとわたしのそばに))


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