05/23の日記

23:06
心住人
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「それは…」

「?」

止まっていたかのような時間が、少しずつ動き始める。


「やりたくない事から、逃げている餓鬼と一緒だ」


「っ!?」


ブレンドが顔を歪ませたのと同時に、俺はブレンドにゆっくり近づく。

「だが…逃げる事は必ずしも悪い事ではない」


誰もが、みんな否定したい。
逃げたいものなのだから。

「…神田ユウは、俺をどう思うんだ?」

ブレンドが、俺に聞く。


「お前はラビだろう?俺は、ラビのすべてを受け入れるつもりだ。どんなラビでも、ラビである事に変わりはしない」


ブレンドが、かすかに笑った気がした。


人は、心にもう一人の人格がいる。


それで、いいんじゃないか?



end

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