04/06の日記

08:11
kaleidoscope
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どんなに、世界が便利になっても…争いは絶えない。

「ケホッケホッ」

「ラビ…」
もとより体の弱かったラビの調子が、ここ最近悪化したように思う。
ディックは、眉をハの字にして背中をさすっていた。

「ケホッ…ケホッ」

「ラビ、大丈夫なのか?」

「うん…こんくらい平気さ」
フワリと笑うラビに、そうかと俺は笑い返した。
それでも、次の日にアイツらの家に行くと、扉を開けたディックに言われる。

「ごめん…今日遊べないさ」
俯くディックの目には、うっすら涙がみられる。

ラビの調子が、悪いのだ。

「そうか。じゃあ今度、ラビが元「悪いけど、それももう出来ない」
俯いたままディックは、言う。

「オレ達…ラビの病気の治療のために引っ越す事にしたんだ」


運命の歯車が、ゆっくりと狂い始めた瞬間だった。


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