カードファイト!!ヴァンガード

□光の聖騎士〜ブラスターブレード〜
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ユナイテッドサンクチュアリという神聖国家がある。
聖域とその守護神を信仰するその国家には、それらを守るための正規軍があった。聖騎士団が本部をかまえるその周辺は、最も栄え、最も聖域と守護神への信仰が強いという。

というのも、聖域と守護神を祀る聖堂が正規軍【ロイヤルパラディン】本部の周りに密集しているというのが大きな理由だろう。

しかし、聖堂はただ信仰しているだけではない。戦争孤児を何人も引き取っていた。

聖域は、他の国家から狙われている。聖域には想いを力や現象に表すことのできる不思議な鉱物が埋まっていて、意志の強い者が扱えば一騎当千の力を得ることができるのである。


それを狙う国家は多く、聖域を守護神と守るために若き騎士が集まったのが、ロイヤルパラディン結成の理由というのは広く知られていることだ。

軍結成の理由がそういうものだから、基本的にロイヤルパラディンは侵略を行わない。しかし、たくさんの国家と戦争を繰り返せば、死人が万を超え戦争孤児も増えた。

聖堂に集まる子供のほとんどがそういう境遇の子供であり、そのほとんどは戦争を嫌い、心の傷をひらかないように聖騎士団をさけていた。

しかし、ロイヤルパラディン本部を見上げられる場所にあるその聖堂には、例外の若者が1人、暮らしていた。

聖堂の広い中庭。決して豪華ではない。青々とした芝生が広がり、小さな花壇に申し訳なさ程度に種類のバラバラな花が咲いている程度で、ただ広いだけ。
しかし荒れているわけではなく、最低限の手入れはされていて、手入れをする人間の人間性が現れているようだった。
そして、その中庭の隅に寝転ぶ青年がいた。

クラティスは、近づいてくる気配に気づいて眠りから覚めた。
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