カードファイトヴァンガード 短編

□女子会!
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「なに?来賓室を一部屋貸して欲しいだと?」

ここはユナイテッドサンクチュアリにあるロイヤルパラディンの居城。その最上階にある執務室だ。

この部屋の主である騎士王アルフレッドは、つまれた書類を決裁しながらその談判を聞いた。

側には彼の有能なる懐刀、ブラスターブレードが控えている。 

談判しているのは一人の女性だ。
波打つ金髪に整った秀麗な顔立ち。
腰には薔薇の意匠が施された剣を下げている。その毅然とした立ち振る舞いは騎士というより上流貴族のそれに近い。

薔薇の騎士モルガーナは柔らかな笑みを浮かべて答えた。

「はい、陛下。一日中というわけではありませんわ。夕方から次の日の朝までで結構です」

「しかし、何に使うんだ?それにこういうことなら直談判なんかしなくても書類で……」

「恐れながら、陛下は此度のドラゴンエンパイヤとの戦、どう思われましたか」

突然、というか強引すぎるはなしの展開にアルフレッドは戸惑った。
チラリとブラスターブレードを見るが、彼からはなんのフォローもない。
仕方ないので、思った通りに答える。
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