カードファイトヴァンガード 短編
□その想いの名は……。
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「私のターンね。スタンド&ドロー」
キョウが対峙するのは青い髪をもつ少女だ。自分と同じくシステムを使用しているため、頭からヘルメットのような装置を被っている。
今いるのはフーファイターの本部にある部屋。ファイト用に設置された場所だ。
その場所で、矢作キョウは鳴海アサカと対峙していた。だが、この場所には彼ら二人だけではない。
そばにいる審判はもちろんのこと、このファイト以前に自分やアサカに負けたファイター、そして新城テツがこのファイトを観戦していた。
そう、このファイトは頂上決戦なのだ。
アサカはリアガードのカードに手を伸ばしレストした。
「アリスでヴァンガードにアタック」
キョウはちらりとダメージを見る。こちらのダメージは4。あちらも4だ。手札にはすべての攻撃を防御できるだけのガーディアンはいない。なら、トリガーに期待するしか……。
「ノーガードだ。チェック……。」
しかし、ダメージチェックに出たのはノーマルユニット。トリガーではなかった。ダメージゾーンにカードが置かれた。
これで、ダメージ5。後がなくなった。手札は4枚。しかし内二枚は先の自分のターンのドライブチェックで出たグレード3。残り二枚はトリガーユニットだ。
リアガードのインターセプトのぶんをいれても合計25000。