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□〜幸せの表情〜
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「エース?どしたよぃ?飯だぞー?飯ッ!!置いてくよぃ」


そういって、普段なら誰よりも食いつく飯という単語に反応しない俺を怪訝そうにみていたマルコ。


そりゃな、飯は大好きだしさ、そのために生きているっつても過言じゃねぇーけど、、、

俺は見てたんだよ。


人がちょっと夢の世界と現実の狭間を揺れている間に、イゾウが何か言って、その言葉に頬に朱を散らして、蕩けそうな笑顔を向けていたまなみ。


そして、次いでドアから現れたマルコに飛びつき、これでもかって位蕩けそうな笑顔を向けて頭を撫でられていたまなみ。


何だよ、ナンなんだよ。

まなみ、俺にはあんな蕩けるような可愛い笑顔見せてくれたことねぇじゃん。

しかも、また俺置いてどっか走っていきやがるし。


マルコやイゾウも、俺が今まで見たことない位優しい顔して笑ってたぞ?

…いやぁ、まぁそこはどうでもいいんだけど、取り合えず、俺を差し置いて皆一体何なんだよ?!

あれか、まなみはあんな親父位歳の離れた年上の男の方がいいってのか?!


てか、まなみは一体どこに行ったんだよ?!

あーも…なんか泣きたくなってきた。

なんだよ、飯食う気も失せたよ…。


ちょっと不貞寝しよう、そうしよう。


そう決めた俺はマルコとイゾウに

「ちょっと寝る」


とだけ言って、イゾウの部屋を出たのだった。
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