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□ 〜そんな出会い〜
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私は 朝倉 まなみ
ちょっと変わってるけど、
やんちゃな青春過ごして少し落ち着いた普通の大学生。
子供の頃から両親の都合で海外と日本に交互で住んでいて
英語が喋れるってことがちょっと自慢だったり。
そんな私は、大学に入って少ししてから一人暮らしをしている。
特に変わったこともなく、近くに住んでいる弟の面倒を見ながら特に楽しくもない大学生活を過ごしていた。
そんなある日の出来事。
「あーもう冬が来るのかーッ。
寒いの本当に嫌ッ。今日は大学行くのばっくれて本屋でも行こうかなー?
…ってこんなことしてるから、大学卒業危ないのか(苦笑)しゃーなし、今日はいくか」
そんな事をぶつぶつ呟きながら大学の門をくぐる。
「うーっす。まなみじゃん!
今日は来てんだ!しっかり学校きて一緒に卒業しよーぜーッW
そいや今日、皆で飲むんだけど、お前もこいよーっ!そんで、そのままオレの家泊まればいいじゃん!久々にお前の朝飯くいてーしW」
「おー!久しぶりvいや、そんなことしたらまた大学こないじゃん私。いかなーいv」
「何?男できた?最近付き合いわりーじゃん?」
「まじめな顔すると良い男台無しだよ?
今日はバイトなのー!また誘って!」
「ばっか!オレは真面目な顔してもイケメンなのー!てか、ギャップもぇ?きゅんときた?笑。なんてな!まぁでも、そっか!
そーいうことなら、またな!」
「ばーいv」
その男が去っていくのをみながらまなみは
(あいつ、名前なんて言ったかなー?てか、気分悪くなっちゃったよ。お前の家なんかいかねーっつーの!!こりゃもう大学行ってもだめだな、帰ろう)
と踵を返した所で
「あれ?まなみじゃーん?もう帰るの?ちゃんと授業出なきゃだめでしょー?笑」
「あ!おはよーvうん、なんか気分悪くなってきちゃってね、かえってお昼寝するーb」
「もうっ笑。まなみって本当に猫みたいだよね?w お大事にーw」
「ばーいv」
大学に行けば、必ず人に声をかけられる。それに調子よく返事もするのに、誰一人声をかけられた相手の名前を呼ばない私。
…人の名前覚えるの苦手なんだよねーなんて言い訳をダレにするでもなく心の中で呟いてみる。
「あーもうだめ。本屋決定。ワンピース新刊出てたし買いにいこーっ」
私が唯一興味を持って、キャラの名前とかまできちんと覚えた、
私のバイブルッ。
それがワンピース。
私は基本的に何に対しても興味なんて持ってない。否持てなくなった。
その中で本当に唯一私の心を癒してくれる大事な友達のようなもの。
まぁ、みんなキャラが実在してないからこそ、安心して好きになってるんだろうけど…。
なんて考えながら本屋に向かって無事、購入。
さっそく、買った新刊を読みながら歩いている前方不注意な私は、
ごんッという音と共に額を押さえて蹲る。その瞬間くらっと視界が歪む。
(いたーい…。眩暈する程勢いよくぶつけた…?)
とか思っていると浮遊感。その次の瞬間お尻辺りを蹴られた感触と共に私はぶっ飛んだ。