VIЯG!И ¢дT
□〜始まる生活〜
1ページ/2ページ
散々隊の人や、新しく仲間となったこの船の人達と挨拶の杯を交し合い、少し酔った私は風にあたりたくなって、そっと人の輪から抜けて甲板の柵に寄りかかってタバコを吸っていた。
するとそこに、エースが両手に肉をし握り締め嬉しそうに駆け寄ってきて
「よぉまなみ!何してんだぁ?それにしても、お前結構酒飲めるのなぁ?本当に前は海賊やってました!とかじゃねぇんだよなぁ?」
なんて聞いてくるから思いっきり煙に咽こんだ。
「大丈夫かぁ?」
なんて言いながら慌てて私の背中をさすってくれるエースに
「ありがとう、平気」と笑顔で答えると、突然、エースが真顔になる。
そんなエースをみて(ぅわ、いい男の真顔は破壊力抜群)とか思って心の中で口笛を吹いていると、
「オレは、ポートガス・D・エースっていうんだ!」と言われた。
私は、きょとんと首を傾げながら、
「ぅん?知ってるよ?」
と答えると真面目な顔を崩さないままエースが
「オレのことエースって呼べよ」
と言って、弟そっくりに、ニシシッっと笑う。
(そんなに真っ直ぐに確信を突かれたの初めてだよ、)
と苦笑いとも驚嘆とも取れない顔をしている私。それをみて親父様がよいよい隊長に話してたとは露程も知らずに。
「なァ、マルコォ。あいつは手ごわいぜェ。よォくみててやんなァ。」
「あぁ…。なんだか、変わった奴だよぃ。エースとセットで手のかかりそうな末っ子が出来たよぃ…。」
と、これからの苦悩が予想できるかのように頭を抱えるマルコ。
いつの間にいたのかサッチまで
「あぁーまなみちゃん、名前、あんまり呼ばねえよなぁ?まぁ、まだ流石に覚えられねぇ、よなぁ?」
なんてぼやいていた。
●●