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□〜隊長様〜
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昨日の夜の雰囲気なんて何処へやら…。


朝から騒がしいエースに連れられて食堂に行くと、既にそこにはマルコ、サッチとそして何故だかイゾウ隊長まで居た。


「よいよい隊長、サッチ、にぃーねッ、おはよーっ!!」


元気に挨拶をして、エースと並んで腰を下ろす私に、

「エースから聞いたよぃ。今日はエースの部屋で飲むんだろぃ?」


「俺的には、全部仕事が片付いた、夜からがいいねーっ」


と、はずむ声をかけてきたのは、チョイ悪親父の二人組ッ。


「だけどまなみエースの部屋じゃぁ、上手い酒も不味くなるってもんだぜ?」


なんて朝から爽やかな顔して、きっつい一言を放つにぃーねっ。


そんな三人に、何のこと?って顔で首を傾げていると、慌てて食べ物を飲み込んだエースが

  「俺の部屋かよ?!」


なんて驚いてて、さっぱり訳がわからない。

「あ、昨日飲もうって話したじゃん、それ、もう皆に話したんだ!!」


と、笑顔で話してくれるエースの顔を見て、昨日の夜のことを思い出す。


歌を聴かれたことまで思い出して、顔が熱くなってきたのを自覚しつつ、つい上ずった声が出てしまった。


「あ…あぁ、てか、、ぇえ、もう話したの?!てか、エースの部屋で飲むの?!、、、そして、美味しい酒も不味くなる部屋ってどんな部屋…??」


赤くなったり、怪訝そうな顔になったりする私をみて、大人三人組は一瞬、
      お?

って顔をしてたけど、その後に、ニヤリと片方の口の端だけを上げて笑うと、事もなげにこう言い放った。


「エースの部屋は汚ったないなんてもんじゃないからなぁ…」

「まぁ、初めて見ると驚くだろうよ」


そんな二人の言葉に、昨日入ったはずのエースの部屋を思い出す。


そういえば、昨日はエースの雰囲気が変わったことに驚きすぎて、回り見渡してる余裕なかったな…。

私、この船きてから、余裕無くす事多くないか…?


なんて思いながら、

「え、え?汚いで言い表せない汚さ…?」

なんて焦っている私に止めを刺したのは、誰でもない。

この船一番の南国フルー…鬼畜男。
よいよい隊長様でした。


「まぁ、俺らを呼びつけるんだ、多少の掃除くらいしとけよぃ」

        え?

あぁ、そっか、エースに言ったんだよね?自分の部屋のことだしね…?

じゃぁ、私エースが掃除してる間、一体どこで何しよう?

今日も船の中案内してもらったりしよーかと思ってたんだけどなぁ…。

まぁでも、エースといると調子崩されっぱなしだし、少しはなれて落ち着くのも悪くないかも…。


ぅん、いい案かも!!


なんて思ってたら、よいよい隊長の言葉に思いっきり顔をしかめていたはずのエースが突然、悪戯を閃いた子供みたいに嬉しそうな顔して、

「まなみ!俺の部屋掃除手伝えよ!」


なんていい始めた。
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