夢の世界へ

□4 双子の物語
2ページ/2ページ


「「うん」」

『今のも作り話?』

「うん」

『ちょっと!』

「まぁまぁ」

「でもまぁ、あるかもしれないだろ」

『白ウサギさんが?』

「もしかしたら、」

「君がここに来たのも、」




二人が急に立ち上がり私を見下ろしている




「「白ウサギの仕向けたこととしたら」」




そして二人は薄ら笑いをしながら姿を消した

切り株の上には一つの本
一人、ここに残された私




『白ウサギの、仕向けた、こと』

「あの」

『あ、えっと彦四郎くん』

「はい。あの二人が言ってたことを気にすると疲れますよ」

『…?』

「本当かどうかは知りませんが本気にはしないほうがいいです」

『そう、なの』

「考えるに疲れるだけですよ。彼らにとって人生なんて物語の1つでしかないのですから」




そう言って彦四郎くんは分厚い本を抱えながら森の奥に消えていった




双子の物語にキザマレタ




てか、なんでみんな消えれるの




「メアリーアン!」

『!?』

「メアリーアンはどこだ!?」

『なに?この騒ぎは…』




森を抜けるとそこには一つの家が建っていた





双子→双忍
オリジナル→彦四郎
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ