夢の世界へ

□5 トカゲと助手
1ページ/2ページ


あれは、誰の家なのかしら
家の中から騒がしく色んな音がするけど…




『あ!白ウサギさん!!』

「Σメアリーアン!」

『はぁあ!?メアリーアン?』

「こんなところにいたのかい?」

『あの、メアリーアンて、』

「急いでくれ!時間がないのだよ。私の部屋からハンカチを持ってきてくれないか?」




えぇー
なにこれー

私はメアリーアンじゃないし、なんで白ウサギのハンカチを持ってこないといけないのよ




「早くしたまえ!!」

『わかりました!』

「時間が無いー!!」




私は渋々白ウサギの家に入った

んー。あんなに急いでいる用事はなんなのかしら。よっぽど大事な用なのね




『あら。こんなところに豆腐があるわ。少しお腹空いたし一口もらおっと』


ぱく


『さて、ハンカチだ…』




ハンカチを探そうと再び部屋を見回すと目線がさっきより高くなっているような気がした

あれ?
と、思うもつかの間。あっという間にみるみるうちに私の体は大きくなっていく
次第には足が玄関から飛び出て片方の足は壁をぶち壊し、両手は左右の窓から出た




「ぎゃぁぁぁ!!!!」

『うるさっ』

「怪物だぁぁぁぁあ」

『怪物じゃあないわよ!』




まいったなー
頭が屋根から出ないから首も痛いし、このままだと動けない
これは、まさかの、もう一度小さくならないといけないフラグ!




『でも、手持ちがない…』

「あれだ!なんとかできないか!?」

「こりゃーたまげたな」

「退治するほうほうとか」

「そうだなー…あ、そこの梯子を持ったトカゲのビル」

「「Σビクッ」」

「もう片方のほうは?」

「多分、助手でしょう」




白ウサギが連れてきたのは、あの時のドードー鳥の尾浜勘右衛門だ




「な、なんッスか」

「そんなビクビクすんなよー」

「僕たち尾浜さんには色々と巻き込まれるんで」

「作兵衛。それは僕の不運のせいだよ」




そのあとに来たのが梯子を持った子と救急箱みたいなのをもった子だ




「取りあえずあの怪物を倒しな」

「え゛」

「僕たちにどうやって」

「いいか?梯子をつかって煙突まで登る。そしたら、そこから中に入って怪物を退治する。簡単なことだ」

「「簡単じゃない!!」」

「どうでもいい。私は時間が無いのだよ」

「それじゃあ行ってらっしゃい」





次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ