夢の世界へ

□6 よいこの花畑
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(この話だけ『』に名前を付けさせてもらいます)


しかし、随分歩いたわ
最初よりも小さくなったから草を掻き分けて歩くのが大変




『疲れた。ちょっとここに座って休憩……』

「あーー!!そこに座っちゃダメだよーー!!!」

『Σえっ!』

「危ないところだったー」

『えっと、君は…』

喜「はにゃ?僕は喜三太ですぅ」

「喜三太ぁー。ナメさん大丈夫だったー?」

「あ!金吾ぉ!!」




葉っぱの影からまたもや少年が出てきた
そして私を見たとたん肩を拒ませて大声で叫んだ




金「あ!あぁぁぁぁぁああああー!!!!」

『Σなっ』

喜「どうしたの?金吾ぉ」

金「かの、彼女はアリスさんなのではっっ!?」

喜「はにゃ?」

『どうして、私の名前を』

「どうしたの金吾。喜三太いたー?」

金「ららら乱太郎!アリスさんだ!!」

乱「えーー!?」

『ちょ、ちょっといいかな?』




まったくもって話に着いていけない
この子たちは一体どこで私を知って何で驚くのか
そして白ウサギさんを見たのか




乱「まさかチェシャ猫さんが言ってた人なの?」

金「多分」

喜「はにゃ?なんの話をしてるの、二人とも」

『チェシャ猫…?』

乱「アリスさん!」

『は、はい!』

乱「よろしければ私たちの歌を聞いてください!」

金「それいいね!」

『え?あ、ちょっと!?』




両手を捕まれて引っ張り出した。どこへ行く気だろうか
私は早く白ウサギさんを探して名前を知って、あわよくばお持ち帰りをしたいんだ!




乱「ただいまーみんなー」

伊「遅かったね」

庄「喜三太は見つかったんだね」

喜「ごめんね。伊助、庄左エ門」

兵「その人はー?」

乱「兵太夫、みんな。この人がアリスさんだよ!」

三「本当にアリスさんなの?」

き「怪しい」

しん「怪しいぃ」

団「いや、アリスさんだよ!」

虎「でた、団蔵の当てずっぽう」

『あ、えっと。そのチェシャ猫さん?が言ってたアリスは私です』




知らないけど

すると少年たちは目を輝かせて私の方を見た
な、何なのこの眩しい視線は!




庄「貴女がアリスさんですか!お目にかかれ光栄です!!」

『は、はぁ…?』

乱「庄ちゃん。あのね、あのね」

金「アリスさんに僕らの歌を聞いてもらおうと思ってさ!」

兵「いいんじゃない?」

虎「問題はなんの歌かだよなぁ」




なにやらみんなで話し合いが始まったようで
私、行っちゃダメ…だよね





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