夢の世界へ

□7 探してる虫
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チェシャ猫さんという人に目隠しされながらどこかへ連れていかれている




『あ、あの』

「大丈夫、もうすぐだから」

『……』

「着いた」

『……』




着いたようだけど目隠しは一向に外してくれない
一体ここはどこだろう

すると、耳元で息がかかったのに気がついた




「また、会えたらいいね」

『Σ……チェ、チェシャ猫さん!?////』

「僕はタカ丸。そう呼んでくれると嬉しいな」

『タ、タカ丸さん……』

「うん。じゃあ目隠しを外すけど絶対にこちらを見ちゃいけないよ」

『え、』




バッと目に光がさした
しばらく目を開けずにいられなかったが徐々に慣れてきて
私は後ろを向いた




『誰も、いない』

「ジュンコォォォォォオオオ!!!!!!!!!」

『Σな、なに!?』

「ジュンコを見ませんでしたかあ!?」



叫びながら私の方に走ってきた少年は私の肩を掴みながら、ぐわんぐわん揺らした

ひえぇぇぇええ




『み、見てません!!』

「うぇぇん、ジュンコー」

「孫兵、大丈夫だ。すぐに見つかるって」

「そうですよ!」

「元気だしてください」

「竹谷先輩。一平、孫次郎…」




続いて髪がボサボサな男性とショタじゃなくって少年二人が現れました……て、
んーー?
なんか私どうしようなんだけど




『あの、すみません』

「なんですか?」

『白ウサギさんを見かけませんでした?』

「白ウサギさん?見かけませんでしたね。一平見たか?」

「いえ、僕は」

「あの〜…竹谷先輩」

「なんだ孫次郎」

「この人って、もしかしてアリスさんじゃないですかぁ?」

「「「Σえっ!」」」

『わ、私ってそんなに有名なのかしら』

「おほーー!!!ほ、本物だ!」

「ああ、アリスさん!出来ればジュンコにもお会いさせたかった!」

「そうだ!大変失礼なことを言いますが、一緒にジュンコを見つけてほしいんです」

「い、一平ぃ…?」

「なんだよ孫次郎」

「アリスさんが一緒にさが『いいよ』え……」

『いいけど、その代わりに聞きたいことがいっぱいあるの』

「わかった!それを条件な!!あ、俺は竹谷八左衛門、ハチでいいぜ!」




ニカっと笑ったハチ君は私と握手した
続いて孫次郎、一平と紹介されてジュンコと叫んでた子は孫兵と名乗った




『ハチ君、孫兵君、孫次郎君、一平ちゃん。よし覚えた』

「ま、待ってください」

『どうしたの一平ちゃん』

「なんで僕だけ、ちゃん呼ばわりなんですか?」

『なんでって、可愛いから』

「ギャフンッ」

「ハハッ」

「この事がバレたら花たちにバカにされる」

「乱太郎たちはそんなことしないと思うけどなぁ…」




さて、ジュンコとやらを探したいと思います
て、ジュンコてなんだ?





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