text 戯言

□友の悪戯
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※直僕。またいーちゃん女装してます。









「うにー。いーちゃん、似合うね!」
「できればもう一生着たくないと思ってたんだけ どね・・・」

現在澄百合の制服を友に着させられてる僕。
そもそもは前に着た澄百合の制服を友にあげる事 になったことから始まった。 既に持っているらしいが数は多い方が良いらし く、くれと頼まれたわけで。 僕としては家にあっても処分に困るだけだっった ので渡りに船とばかりに即刻、譲り渡す事が決 まったんだったが。

持ってきたところで
「ぬー。これをいーちゃんが 着たの?見たいみたいー!絶対似合うと思うよ、 うんっ」と言ったことからこの地獄は始まった。
今日は凄く暑い日なんだから宅配にでもすれば良 かった・・・。
後悔してももう遅い。

「友、もう脱いでも良いか?」
「えー、駄目なんだよ。最近いーちゃんの周りに 女の子ばっかりだからちょっとしたお仕置きなん だね」
「うーん・・・」

それに対するお仕置きがこの程度なら軽いものだ ろう。
これより酷いものもなんだし。 と、納得していたんだったが。

「うーん・・・。潤ちゃんか零崎くんか西東くん か兎吊木くんか・・・」
「何だその不吉な名前の数々!」
「うー?その姿を見せる姿を選んでるんだねー。 選ばせてあげるよ、いーちゃん」
「・・・」

全員嫌だ。特に狐さんは絶対にご免だ。

潤さんなら何されるか分かったもんじゃないし。 自分の鏡に見られる事とかそれもそれで耐えられ ない。 あの変態も嫌だし。 というかこいつ、僕の分かりやすいように兎吊木 を苗字呼びしているあたり明確な嫌がらせだよ な、これは。
黙っていたら玖渚が声を掛けてきた。

「みんな嫌?」
「まあ、そりゃあね・・・」
「じゃ、四人以外ならいいの?」
「・・・うん。頼む」

この四人以上に見られたくない人ってのは僕の中 では思いつかなかった。

「うにっ!じゃあこの人で!」


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