蝋燭の炎
□使い魔、燐の物語
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〜ココだけ設定〜
燐は人間と悪魔のハーフですが、普段は虚無界に住んでます。
しえみと雪男の場合は原作通りの年齢。獅郎は小学生くらいの外見年齢になります
しえみと獅太の場合は、雪男とは兄弟ではありません。そして雪男は人間です。
(雪男バージョンだけ、兄弟設定です)
獅郎は生きて神父と聖騎士やってます。でも普段は子煩悩な親父です。
雪燐要素、ありです。
『使い魔、燐の物語:杜山しえみの場合』
手騎士の授業で、初めての悪魔召還を試みることになった祓魔師候補生達。
真っ先に出雲が白狐2体を召還し、続いてしえみがものは試しでネイガウスから渡された紙に呼びかけてグリーンマンの幼生を出した後。
しえみがネイガウスにした好奇心からくる質問から始まった。
「ネイガウス先生。悪魔というのは、何体ぐらい呼び出せるんでしょうか?」
「そうだな。個々の力量にもよるが、理論上は何体でも呼び出せる。だがその分、制御に力を有するし、呼び出した悪魔を御するのも難しくなるぞ。」
「そうなんですか?じゃあ・・・もう1体ぐらい呼び出せるかな?」
渡された略式の召還陣が書かれた紙に1滴血をたらして、もう一度、「おいでおいで〜」と呼びかけるしえみ。
しかし紙からは、何も出なかった。
そう、紙からは。
「な、なんだ!」
ネイガウスが床に書いた召還陣から青い炎が飛び出し、教室内が青い光で溢れかえる。
それを見たネイガウスは、一気に顔から血の気を引かせた。
それはそうだろう。
青い炎を出せるのは、虚無界においては魔神の呼び名高い最上位の悪魔だけ。
そしてその悪魔は・・・・・・。
「あれぇ〜。俺、なんでこんな所にいるんだ?」
「「「「「は?」」」」」
青い炎が人の形を取り、ようやく教室に静寂が戻った後に召還陣に立っていたのは・・・・・。
「もしかして俺、呼び出されたとか?参ったな〜。アマイモンにねだられて、ケーキ作っていたのによ。」
ボールと泡だて器を持った、エプロン姿の悪魔だった。