蝋燭の炎

□仔悪魔の嫁入り
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獅郎が生きてます!

雪男は勿論祓魔師やってて、獅郎の養子です。
物質界と虚無界では、平和協定が結ばれてます。

サタンが、獅郎を気に入って義理の家族に従ってます。

燐は悪魔と人間のハーフですが雪男とは血縁関係はなく、サタンに引き取られて虚無界で兄達に溺愛されつつ育てられました。

燐の外見年齢は、10歳前後です。







『仔悪魔の嫁入り』




それは、珍妙な格好の上司からの、思いも付かない一言から始まった。



「突然ですが、奥村先生。あなた、お見合いして下さい。」

「はぁ?」




上司に呼び出されて理事長室に行ってみれば、なぜかそこには養父である獅郎がいて。
その養父も呼び出されたらしいものの、どんな用事かまでは聞かされてはいなかったらしく、親子で首を傾げながら自分達を呼び出した張本人である上司が開口1番に口にしたのが、先ほどのわけの分からない言葉だった、というわけである。


  




「あの・・・メフィスト卿。僕はまだ結婚出来る年齢ではないのですが?」

「お見合いだけでしたら、別に問題ないでしょう。席には保護者だって立ち会うんですし。」

「おい、ちょっと待て、メフィスト。何がどうなって、雪男に見合い話なんざ持ってきたんだ。」

「そもそも発端は、あなたなんですけどね。藤本。」



心底面白くないという顔で、話し始めるメフィスト。
どうやら彼も、お見合いの件に関してはあまり快く思っていないらしい。
しかし獅郎が発端とは、一体どういうことなのか?
再び首を傾げる親子に、メフィストはお見合い話が持ち上がったまでの詳細を説明し始めた。





                      
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