バクマン(長編Tサイドストーリー)
□僕がアシスタントをやめたワケ
5ページ/7ページ
ふ〜っ、少し疲れたな。
時計を見るともう7時だ。3時間は働いてたってことか。
俺はとりあえず仕上げの済んだ原稿をまた適当に床に戻そうとした…とたんに新妻エイジの叫び声が聞こえてきた。
「あ〜っ!原稿は勝手に床に置かないで!!元あったところに置くんです!!!」
なっ、なんなんだよ!
もともと床にほっぽってあるぐらいなんだから、どこに置いたっていいじゃないか。
そんなに怒ることか?
俺が憮然としていると、中井さんが代わりにエイジに謝っていた。
「すみません、先生。次から気をつけますんで」
なんでこんなわけのわからないガキにここまでしなきゃならないんだ!?
おまけに中井さんの言葉も聞いているのやらいないのやらだし。