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□text.1 社長より、お誘いの時間です。
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「やあ、新庄君。どうだね調子は?」


そう言うのは、宇城丈高校校長の。
通称タヌキ校長先生。


ぽっこりと出たお腹と、人の良さそうな笑顔が特徴の生徒にも人気のある先生だ。


「ええ、良好…と言うところです。」


まゆは、にっこり微笑む。


校長もそれを見て、つられて微笑んだ。


「そう言えば…今日はお話があって来たんでした。」


「話し?」


「はい。うちのクラスの…えっと渡辺君?でしたっけ…。
彼を我が社にぜひ引き入れたいのですが…」


まゆが笑みを崩さずそう言うと…


校長は、少し曇った表情で呟いた。


「新庄君、彼は…」


「同じクラスですよ?彼の事は校長先生よりも、知っているつもりです。」


クスクス笑って、問題点を指摘する。


「彼が口数が少ないのは、昔からですね。
それに、静かなのはその分冷静に事を処理しているからでしょう。
だからほら、彼は成績は一級品でしょう?」


「ナルホド、確かにそう言う見方もあるね。
いやあ、君は本当に見る目があるよ!
本当は、私達教師が見抜かなければいけない事も、君にかかれば一発だからね!」


校長は豪快に笑う。


「君の好きにすると良い。先生方に私から話しておこう。
…だが、」


「解ってます。ちゃんとお話ししてから勧誘しますよ。
私だって、無理矢理や強制で彼を引き入れたい訳じゃありませんから。」


まゆは、またクスクスと笑った。
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