べるぜバブBL、NL小説

□ばれちゃいましたよ
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※「猫ちゃん聞いてよ」を先に見たほうがわかりやすいかと








突然ですがこんにちは、古市貴之です。
只今男鹿家にいます。




「にゃー」

「む?」


猫の姿で。




なんでこんな事になったのか、少し時間を遡ります。




****




「古市」

「はい?」


俺は自分の部屋で男鹿の家に行く準備をしていた。
それなのにここにいるはずのないヒルダさんに話しかけられびくっとする。

「いいものをやろう、これを飲むと面白い事が起きるぞ」

「え・・えっと、いきなりで展開が読めません」


いきなり美人さんに押しかけられるのは嬉しい事だが
その美人さんにおかしな薬を差し出されるのは嫌だ


「この私が貴様にいいものをくれてやるといっておるのだ、ずべこべ言わずに飲め」

「い、いやいやいや!おかしいでしょヒルダさん!いきなりきてこれを飲めって言われて飲む人がいますか?!」

「うるさい、さっさと飲め」

「え、いや、んぐっ」


嫌だっていってるのに無理やり薬を口に流し込むヒルダさん


「は・・・はぁ・・何するんですかっ!ちょっこれ大丈夫なんでしょうね?!魔界の薬とか言わな「魔界の薬の試作品だ。人間にどんな効果があるか試したかったのだ」

「え・・・えぇぇええぇぇ?!そっそれはやばいでしょ?!死ぬのっ?俺死ぬのっ?!」

「うるさい黙れさっさと学校へ行け」

「ひ・・酷くないですか?何が起こるかわからないっていうのに・・・」

「なにを言っておる、それが楽しいのではないか」

「・・・・」


ヒルダさんはドSだ、と改めて実感させられました。





「結局、何も起こらないまま男鹿の家へついた・・・」


まぁいざとなったら男鹿が助けてくれるだろーとかのんきに考えている俺はすごいと思う
とりあえずインターホン押そう

「・・・ん・・?」


なんだろう、急に力が抜けて・・・―ドシャッ



うそ・・・まさかの今異変?!ちょっ男鹿っ助けてぇぇぇ



半泣き状態の俺、だが気づくととりあえず視界がおかしなことになっていた



・・・ん?
んんんん?????



視界が、低い。
てか立てない。
なにこれなにこれ




あぁ、俺、猫になったんだ






なんでわかったかって?




窓に反射してたんじゃいぃぃぃっ





つーかどうすんのこれっ?!
どうすればいいのこれっ?!




・・・とりあえず男鹿に助けを求めるべく男鹿の部屋に行くか・・・



どう行こう、とちょっと悩んだが猫って高い所登れるからひょーいっと屋根に上って窓から入れた
窓開いててよかったぁぁぁ
ナイス、男鹿!



とりあえず男鹿がいたっ
よしっ


「にゃー」


・・・・・あれぇ?
いま男鹿の名前呼ぼうとしたはずなのにー
あーそっかー今俺猫だったー

猫だからにゃーしかいえないのかあぁぁぁ
いやっでもきっと男鹿ならわかってくれるさあぁぁぁ



もうやけくそな俺だった。





そんなこんなで回想終了





****






「む・・野良猫か?こんな所にきたって餌はありませんよー」


「にゃあー」
(餌じゃないっちょっ男鹿っ助けてぇぇぇぇぇっ)


「な・・なんだよ」

「にゃーっ」
(俺だよ古市だよっ助けて男鹿っ)

「む・・・か・・可愛いな」

「にゃーん」
(可愛いじゃなあぁぁいっ)

男鹿が猫を可愛いというなんてちょっと意外だったが
もうなんか全然気づいてくれない男鹿にむかついてそんな事どころじゃなかった


「か・・可愛い・・ってこんなことしてる場合じゃねぇ!」

男鹿がいきなりばたばたとしだした
なんだ?


「早く行かないと遅刻する・・」


あ。そういえば学校じゃん
いつも俺が遅刻するなって言ってるからかな?
とか思ってたがこのまま学校へ行かれてはまずい
とりあえずついていかなきゃ
どうしよう


とりあえず男鹿がひっつかんだ鞄の中にでも入っておこう
どーせなんも入ってないし

男鹿は気づかないでそのまま鞄を持ち学校へむかっている


つーか俺の事は心配とか・・とか思ったがすぐに俺が先にいってると思ってるんだなと思った






「おー!せーふ」


なんとか遅刻せず学校に入れたらしい男鹿。



「古市探さなきゃー」


あ、やっぱ俺のこと探してくれるんだ
とか思ってたけど探したっていないんだよ
だってここにいるんだもの




屋上かー?と呟く男鹿だが残念いないんだってば

どうにかしてこの猫ちゃんは古市くんだぞーってわからせなきゃ
とか思ったがきっと無理そうだなとかもう諦めモードだ

とりあえずこの息苦しい鞄から出ようともぞもぞ


「っ?!・・・ってなんだよ、猫?」

「にゃぁ」
(おーがー、俺だよぅ・・・気づいてくんないか)

もう悲しくなってきた
なんで猫と人の言葉って違うんだろう
とか変な恨みを立てて鞄からひょいっと抜け出す


「なーなー古市どこにいるかしってるかー」


え、なにこいつ、猫に話しかけてる。ぷっ
とか俺も人のこと言えないんだけどね!


「にゃう」
(ここですよ男鹿さん)

「知らないよなー」


えーわかれよそこは
もう会話がかみあわないのは当たり前だが
いつも会話が成立しているのに(まぁたまに男鹿が変な事を言ってかみ合ってないときもあるが)
会話できないとなるとそれはもう悲しいってか空しい


「はぁ、古市どこいったんだろなーつまんねぇ」

「にゃー」
(俺だってつまんねぇし)

「あ、古市ってなー俺の親友でさー真っ白できらきらしてんの、あ、お前みたいな」

「なー」
(あぁ、俺今白猫なのか)

てかきらきらって・・表現おかしくね?


「よく見たらお前古市に似てるよなー」

「にゃん」
(そりゃあ古市ですからー)

「古市みたいで可愛いなー」

「にゃっ」
(はっ?!古市みたいってどーゆー・・・)

「あー古市どこーあいたいあいたいよー」

「にゃう」
(なっ・・・なななななっ?!////)

さっきからこいつ本当に男鹿かって疑いたくなるような台詞が聞こえてくるんですが気のせいですか


つぅかこの会話誰かが聞いたらあのデーモンの頭が沸いたと噂が広まりそうだ・・・
つかホントに沸いてるんじゃないか?
おかしいおかしい


「古市ってさーなんで俺と一緒にいてくれるんだろうなー、あ、お前もそーかー?俺見ても逃げないもんなー」

「にゃあー」
(そ・・・そりゃ親友だからだろ・・・)

「俺のせいで友達いないよなーあいつー彼女は作らなくて良いけど」


な・・・俺のせいでって・・責任感じてるのか?

「にゃーあ」
(つーか彼女は作らせろよ)


「まぁ俺はあいつだけ友達ならそれでいいんだけどなーあいつはどーなんだろ」

「にゃぅ」
(なっ・・・まじかよ・・・)


俺は・・・別に嫌じゃないよなぁ・・・


「はぁーふるいちって俺の事どう思ってんだろー」

「にゃっ」
(どう・・っ??)

「俺は大好きなんだけどなぁー」

「なぁー」
(はぁぁっ?!大好きって・・何?!)


えっうそうそっ
どういう事っ?!!!
大好きって・・・え?!

「はぁーっ、おまえに話すみたいにすんなりいえればいいのになー」

「にゃ」
(は・・・)

つかもう言っちゃってますがあぁぁぁぁあぁ?!!



「あー・・・眠い・・・」

そういいながら俺を抱きかかえる男鹿。
え?うそっ?
このまま寝るのっ?!
それはちょっとやめてくれええぇぇ////



だって・・・あんな事いわれて・・・うああ////



しばらく悶々と考えこんでいたがついには疲れて瞼を閉じた。





*****







「・・ん?・・ってふるいちっ?!!」

ふと男鹿の声がしたので目がさめた

「・・んー?おがー?」

なんで男鹿がいるんだっけ?
俺なにしてたっけ?

「つかお前・・なんで俺の腹に頭のせてんの?」


あぁ、そうだ、俺猫になってて・・って・・

「・・・え?あれ?・・・おぉぉ!」

「は?」


ももも戻ってるうぅぅぅっ!

やったあぁぁぁぁっ

よっしやぁぁあああっ
もどったもどったぁ



「おい古市っなんなんだよ」

「えっ?あぁ、いや、色々アリマシテ」

つーか絶対あの猫は俺でしたなんていえねぇぇ


「どうした??」

「い・・・いや・・・別に・・・・・」


「そーか?なら帰るぞ」

「お・・おぅ!」


男鹿のあの言葉を思い出して
そしてなぜか男鹿がかっこよく見えて
意味わかんないけど顔が熱かった・・・

とりあえず男鹿が猫に喋りかけたせいで
全部ばれちゃいましたけどそれは俺の心にしまって
いつか男鹿の口から俺へちゃんとした言葉が聞きたいなとか思って
やっぱ俺おかしいって思いながら男鹿のあとについていった







えんど!






おまけ


「あ!そーだ!ゆきどこいったんだ?!」

「ゆき?」

「あ、あぁ、朝俺の部屋に入ってきたんだけどなー?」

「ふ・・・ふぅん」
てかゆきって・・名前つけたのかよ・・・

「真っ白い綺麗な猫でさぁ、あいつ腹減ってたんじゃなかったのかなー」

「ま・・まぁ、猫なんだし、大丈夫なんじゃねぇの?」
てか俺だし

「うーん・・・そぉかー」


とりあえずゆきって名前の由来が自分の名前だと思ったけど
違うとか否定できない古市であった。







えっと、つまりはあの猫ちゃんは古市だったんですね←

ホントは猫になった古市はどうせだから男鹿にひっつこうとする
ふるおが的なもの書きたかったんだがな・・・?

なぜか猫に古市の事を話す男鹿になってしまった・・。


あと服とかどうなったのとかそーゆーのはスルーでb(
たぶん魔界の薬だしそーゆーのは大丈夫なんだよ!(何がだ







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