べるぜバブBL、NL小説

□君が好きだといってくれたから。
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「ちょっと君、今授業中だろう、何をやっているんだ」


あ、やばい

と思った時には遅かった
ここは聖石矢魔だから、授業中に抜け出さないほうがいいって言ったのに、どっか行ってしまった男鹿を探していたら通りかかった教師に説教・・・
ついてない。


「それに、見た所石矢魔高校の生徒だろう、ここの校舎にはくるなと言われているはずじゃないのか?」


あぁ、めんどくさい
さっさと口実つけて逃げ出そう



「えと・・すみませんでした。ちょっと具合悪くて保健室に行こうとしてたんです、もういいですか?」

「保健室?どーせ授業サボる口実だろう」


具合悪い生徒くらい見逃せっつの

しかもこの嫌味ったらしい言い方・・・


「あの、すいません俺「それになんだねこの髪の毛は」

「え・・・?」

「髪の毛を白く染めて、何が楽しいんだね?さっさと直してきなさい」



別にこれは染めてるわけじゃない
楽しいわけない



「あの、これ染めてるわけじゃ「授業抜け出してすいませんっした、授業に戻るんで」


止めようとする教師の言葉も聞かず俺を引っ張ってずかずかと歩くそいつは
俺が探していた張本人、男鹿だ。


「あ、男鹿。どこいってたんだよ、探したんだぞ」

「・・・・」

「・・男鹿?」



男鹿の顔は怒っている顔だった。
見ればわかる

もしかして・・・


「すまん古市・・俺が勝手に行ったからセンコーに見つかったんだよな・・・」

「・・・別に、慣れてるし、今さらだよ」


やっぱり。
男鹿は俺が教師に怒られた事に責任感じてる
さっきも、教師の事睨む目、すごい殺気が・・・


「・・・すまん」

「大丈夫だって」


こいつがこんなに謝る理由は
俺が髪の事で説教されたからだ。

俺ははっきり言ってこの髪が嫌いだ
これで何度苛められて、説教されて、親に心配かけて・・・
嫌な思い出しかない・・


「まぁ、嫌な思い出ばっかでもねぇか」

「ん?どうした古市」

「あ、いや、男鹿って昔っから俺に髪染めてほしくないみたいじゃん?」

「?あぁ、そりゃな」

「なんで?」

「む?」

「なんで、染めてほしくないんだっけ?」

「そんなの、この髪の毛が好きだからに決まってるだろ」


「あぁ、そうだな」



お前はいつもそうだった

昔から俺の髪が好きだから染めるな染めるなと


そんな事言ってくれてたのは親以外ではお前くらいだぞ?男鹿。




初めてあった時から、お前は優しくて、そんなお前が大好きだったんだよ、男鹿。



「お前が好きだって言ってくれるから、この髪も染めなかった・・・」

「当たり前だろ、こんな綺麗な色した髪染めるなんてありえねぇ」

「綺麗・・・か。」

「あぁ、キラキラしてて、綺麗で、俺は大好きだ、この髪」





『たかゆきの髪はきれいで、きらきらしてて、俺は大好きだ!』




昔から言い続けられてる台詞

だけどそれが


いつもいつも心に響く。







君が好きだといってくれたから。

俺はこの髪を大事にできた。





「・・・ありがとうな、男鹿」




大好き。





END









髪の事で先生とかになんか言われててもおかしくないと思って。


「君の色」の続きみたいな・・・
続きっていうか小さい頃「君の色」みたいな事があったよみたいなね((

とにかく色々言われちゃって落ち込んでる古市を慰める男鹿を書きたかったのだよ←








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