べるぜバブBL、NL小説

□やっと気づいたこの気持ち。
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――ドサドサッ


「ん?なんだこれ」


下駄箱あけたらなんかたくさんばらばらと落ちてきた
下駄箱の中になんか入ってたらしいな


「?? 箱・・?」


ほんとなんだこれ
箱みたいのがたくさん


「あ、男鹿・・・それ」
「ん?」

後ろにいた古市が俺の足元の箱に気づいたらしくそう言った


「それ・・・チョコじゃねぇの?」
「チョコ?」
「うん」
「・・・なんで?」
「はぁ?そんなのバレンタインデーだからに決まってるじゃん」

「・・・・は?」

ばれんたいんでー?
なんだっけそれ

「おいおいバレンタインわかんねぇの?!」
「え・・いや・・・??」
「好きな人にチョコ渡す日だろ」
「あぁ・・・まぁ・・わかるけど?」


正直忘れかけてた
今まで下駄箱にチョコ入ってた事なんてなかったしな

なんで急に・・


「最近男鹿モテてるじゃん」


この前だって告白されてただろ
と続ける古市

あー確かにそんな事があったようななかったような・・・

まぁ、告白なんて断ってるけど


「いいなぁ男鹿ぁー俺まだ貰ってないー」
「ふーん」
「うーわー人事ー」
「え・・・別に」

別に好きじゃない奴にチョコなんて貰っても嬉しくないし


「俺は好きな奴からじゃないといらん」
「好きな奴って・・・男鹿好きな奴いんの?!」
「いや・・・別に。好きな奴できたらの話だ」
「ふーん」


「男鹿ぁ」

「ん?なんだよ」

「俺さぁ、さっきの・・・思いっきり男鹿の事見て言ったつもりなんだけど」
「・・・は?」


なにこいつ
いきなり意味わからん
アホなのか


「意味わからんぞアホ古市」
「だまれ馬鹿男鹿」
「んだとコラ」

「・・・・・」
「・・古市?」


ホント、なにこいつ。


「だーかーらぁー俺、まだ貰ってない」
「・・・だからなんだよ」


「・・・ちょーだい」


なんか古市が両手を俺の前に差し出してきた


「なにを」
「チョコ」
「なんで」
「ほしいから」
「・・・・・」
「・・・・・」


なんでチョコほしいんだよ意味わからん


「意味わかんない?」
「全然」


「バレンタインデーは何の日でしょう!」
「は?チョコ渡す日?」
「なんでチョコ渡すの?」
「・・・好きだから?」
「そうそう!」

「・・・は?」


「え、今のでまだわかんないの?!」
「全然わからん」


なんか古市にため息つかれた
むかつくなぁ



「うー・・・じゃあもういいよっ!・・・・はい」
「??」




古市は俺の前に、ラッピングされた箱を差し出してきた



「・・・なにこれ」
「バレンタインチョコ」
「なんで?」
「好きだから」
「なにを?」
「男鹿」


・・・ますます意味わかんねぇ



「好きなんだよ、男鹿の事」


まったく、鈍感だっ
とか言ってる古市むかつくから殴った


「いだぁっ!なにすんだっ!おまっ俺を殺す気?!」
「そんなんで死ぬか」
「死ぬ」


「・・・ったく」
「な・・なんだよ・・・そんなに嫌だったのかよ・・・・」

「あぁ」
「っ!!」


なにこいつ
イヤだって言っただけで
こんな悲しそうな顔すんだ


「そんなに俺の事好きなのかよ」
「・・・・うん」


ほぼ泣いてるなこれ



「今の嘘」
「・・へ?」
「嫌だって言ったのは、嘘。」
「・・・・・・・・?!」



「お前がどんな反応するかと思って」
「は・・・・ふ・・ざけんなっ!」
「そこまで落ち込むとは」
「落ち込んでねぇっ」
「泣いてるし」
「な・・泣いてねぇ・・・」



なにこいつ




可愛い




「なぁ」
「・・なに」
「俺の事好きなんだよな」
「・・・・・うん」
「そーか、じゃあいいな」


「・・・・?」





「古市、好きだ」







「・・・・は?!なっ・・・なにをっ?!///」
「キスしただけだが?」
「なんでっ―「好きだから」


好きだからに決まってる



「な・・・・なんで・・・いきなり・・・」



「だって・・・お前にチョコ渡されたとき嫌な気がしなかった」
「・・・・っ//」


「むしろ、嬉しかった」






「え・・・・////」
「だから、好きだ」
「う・・・うん・・・そーか・・・・俺も、すき//」
「悪かったな、嘘でも嫌とか言って」
「別に・・・//」

「つかお前、俺に好きって言う時は余裕だったくせに俺に迫られるとうろたえるんだなー」
「うっ・・・にやにやすんなっ//」
「あー可愛いなー古市ー」
「うるさぁぃっ////」








今までずっと告白を断ってきたのも


古市以外からチョコを貰っても嬉しくなかったのも


古市がチョコ貰ってないって言った時に安心したのも




きっと





やっと気づいたこの気持ちのせいなのか。






END







おまけ。





「ちなみに、俺がチョコまだ貰ってないって言ったの、あれ、嘘。」

「は?!じゃ・・じゃあ、貰ったのかよ?!」

「受け取んなかった。男鹿が好きだから」

「は・・・・・そーかぃ」

「男鹿・・・・焦ってる・・・・」

「うるせぇ嘘つきやがってこのやろう」

「男鹿だって嘘ついたんだからおあいこだろ?」

「・・・・・・ふん」

「・・・・・・クスッ」




おしまい。





はじめてのおがふる

会話ばっかりで意味わかんないですねごめんなさい((

色々突っ込み所満載ですが多めに見てやってください^^;;





男鹿も古市も、自分がせまる時は余裕だけどせまられるとうろたえちゃうとか萌えます

ちなみに男鹿が好きな女子は男鹿が怖いので下駄箱とかに入れて間接的に渡すっていう…ね((

さすがにチョコ返すわけにもいかないので
下駄箱に入ってたチョコは2人で仲良く食べればいいよ!
古市は遠慮するけど無理やり食べさせればいいよ!









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