べるぜバブBL、NL小説

□裸エプロンは正義だよね
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※裸エプロン古市くんがいます




「古市!裸エプロンだ!」

「はい?」


男鹿が変なことを言い出しました。



原因というか、事の発端は数分前に遡る。




*****




「男鹿!ほしいものを言え!」

「なんだいきなり」


男鹿はゲームをしながらアイスをくわえながら
ぽけっとした顔でこちらを見ている


「明日はお前の誕生日だろ?だから」

「あー、そーだったなー」


まるで他人事のようにゲームを再開しながら言う男鹿
せっかく俺がなにかほしいものを買ってやろうかと思って親切に聞いてやっているのになんなんだその態度は!


「あー、いらないの?別にいらないんならいーんだけどさ、金かかんねぇし」

寂しい奴


「あー?うーん、別に今ほしいものはねーけどなぁ」

「まぁ、してほしいこととかでもいーんだけどさ?ほら、昔親とかに誕生日だから何か手伝うよーとか、肩たたき券あげるーとかやんなかったか?あ、なんから肩たたき券やろうか?」

「あほか、俺は肩たたいてほしい年ではない!」

「まぁ、そーか?じゃあ手作りコロッケとか?」

「コロッケっ!?」

すげぇ反応
どんだけコロッケ好きなんだ

「よし!それだ!」

「わかった、言っとくけどな…俺、お前のためにコロッケ作り練習してたんだからな…っ//」

「〜♪」


もう聞いてないしっ!
ひでぇこいつ


「じゃあ明日作ってやるからなー」

「え、今がいい」

「誕生日は明日だろ」

「今日がいーんだ!」

「駄々をこねるなっ!子供かっ!//」

でもよく考えたら、明日はケーキ食うだろうしご馳走だって食べるだろうからな…
今日のほうがいいのか…?

「あー、わかったよ、今日でいいや」

どーせ男鹿の家の人が出掛けてていないから
結局昼飯作ってやんなきゃだし(こいつが自分で作ると大変な事になる)


「ほんとかっ?よっしゃあー!」

「じゃあ待ってろ!」

「あ、俺も行くっ」

どうやら作るところも見たいらしい
ほんと子供か

「あーはいはい」


俺は、材料あるかなーと思いながらキッチンに向かう

その時気づくべきだった
人をいじめるのが大好きなドSオーガがコロッケを作るごときで満足するはずない、と。




****




「材料はあるなーよーし作るか」

「古市…料理をするときはあれにかぎるぞ!」

「ん?何?」


「古市!裸エプロンだ!」

「はい?」

という事で冒頭に繋がるのです



「意味がわかりません」

「だから!裸エプロン」

「いやいやいやいやおかしいでしょねぇなんでそーなるの?!」

「だって料理するんだし!」

「いやだからなんで裸エプロン?!料理するときに裸エプロンだなんて誰もやんねーよ!なんのプレイだよ!」

「いやいやいいじゃん」


よくねぇよ!
どこからそんな思考が出てくるんだこいつは

とにかく断固拒否に決まってる
今は誰もいないとはいえ誰か帰ってきたりしたら俺の人生終わるわ!


「俺の誕生日だぞ?」

「うぐっ!」


それを言われると…弱い


「誕生日だぞー!年に一度だぞー!なんでもするっていったじゃーん!」

「うぐぐぐぐ…」


しつこい!なんでもするとは言ってない!
…けど…やっぱこいつに言われると弱いな、俺…


「で、でも、やっぱさすがに裸エプロンは…」

「古市…駄目か?」

「はぅぅっ!//」

上目遣いは反則ぅぅぅ
ってなんで男鹿の上目遣いにときめいてんの?!
CP定めろやぁぁぁ


「あーもーいーや」


もうどーにでもなれ
結局こいつには弱い俺
ははは…




で。




「おぉ!古市エロいぞ!」

「うるせぇぇ//」


さすがに恥ずかしかった。
裸にエプロンはきつすぎる。
誰だこんなの考えた奴!
この状態でコロッケ作れってか
まじかぃ。


「まぁ、暑いからいーんじゃね?その格好」

「まぁ確かに涼しくていいけども!背中とか開きすぎでスースーだよ?!」


てゆーか今まじで裸である
男鹿に下着もなにもひっぺがされました。
もうただの変態なんですけど


「普通裸エプロンってヒルダさんとかがやるべきだよね…ふっ」

なにが悲しくて男の前で男が裸エプロンにならねばならん


「いやぁ、似合ってるぞ古市」

「こんなの似合ってても嬉しくねぇぇぇ」


じーっ

ん?
なんか視線を感じるのだが


「古市、大変だ」

「え、なに」


嫌な予感しかしない


「古市を食べたくなった」

「黙れぇぇぇ」

「コロッケ明日でいい!」

「こ…こっちへくるなぁぁ!」

「いただきます」


がぷっ


「に゛ゃああぁぁぁぁ」


噛んだっ
こいつまじで噛みついてきやがったぁぁぁ


「い…痛いっ!やめろって!ひゃぁぁ!//」


こ…今度は舐めやがった!


「うわぁぁぁ!変態!ドS!馬鹿オーガ!」

「いーじゃん、誕生日なんだし」

「てめぇ…んぅっ//」


なに?!
今度は何?!


「ど…どこ触って…っ!//」

「言ってほしいのか?」

「言うなぁぁぁぁ!!」


もうやだこいつほんと!


「うぅ…ばか…」

「食わせろ」

「…誕生日だから…だぞ…今日だけだからな…!」

「デレた」

「うるせぇわっ!」




そのあと男鹿に散々いじめられた古市くんでした。



「誕生日っていいな」

「ふん…俺だって誕生日には男鹿に言うこと聞いてもらうからいいもん」

「いーぞ?どんなプレイでもしてやろう!」

「なに?結局自分の誕生日にも男鹿に襲われる運命なの俺?!」

「まぁ、そりゃな!」


そーゆー運命なのですよ古市くん

そう言って笑う男鹿
ほんとドSだなこいつ。


とりあえず自分の誕生日までに男鹿をこらしめる方法を考えなければと思う古市くんなのでした。





おわり。



おまけ



「古市!裸エプロンと言ったら!あの台詞!」

「え?なに?また嫌な予感」

「ご飯にする?お風呂にする?それとも私?って言え」

「いや意味がわかりません裸エプロンで言うことじゃないです」

「じゃあ結婚しよう!」

「なんでだぁぁぁ!//」


色々言いつつ結局その台詞を言ってくれるという事は言わずともわかることである


「このバカップルめ」




おしまい。



男鹿くん誕生日おめでとう^^//



ちなみにおまけの最後の台詞はヒルダさんです。

バカップルな男鹿と古市が大好きです
どっちが攻めでも受けでも美味しくいただけます
とりあえず可愛い二人が大好きです


裸エプロンは正義!



ちなみに裏は書きたくても書けません←








2011/8/31(水)

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