べるぜバブBL、NL小説

□大好きな君を
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「ふるいち、」

小さい古市を3人集めて
これで古市はやっと、戻れるんだ
小さい古市に別れを告げると光に包まれて
古市の本体に戻って行くみたいだった
そして、ずっと眠っていた古市が
死んでんじゃないかと心配した古市が
ゆっくりと、目を開けた。

「おが、なんて顔してんだよ」

にへら、と笑みを浮かべて、
俺の方へ手を伸ばす古市
俺はその手を優しく握った
…暖かい。

「心配してくれたのか?さっきまで、楽しそうにしてたくせに」
「うるせーよ、アホ、」

心配するに決まってんだろーが
小さい古市を見てから不安は無くなった
古市がいる
それだけで安心できた

でもやはり、眠っている古市の本体を見たら不安が襲ってきて
死んでるんじゃないかとか
ちゃんと戻れるんだろうかとか
自分でも信じられないぐらい不安で、
心配、した

「よかった、」
「…男鹿、」
「生きててくれて、ありがとう」
「…っ!」

俺は、古市を抱きしめた
もしかしたら傷が痛んだりするかもしれないから
できるだけ優しく、
あぁ、暖かい、生きてる、古市、

「俺のせいで、危険な目にあわせて、ごめんな」
「…別に、男鹿のせいじゃないだろ?」
「巻き込んだだろ、」
「でも、それを選んだのは俺だ。嫌なら、お前のそばからとっくの昔に離れてる」
「ふるいち、」
「離れたくないんだよ、男鹿のそばにいたいんだ、隣にいたい。好き、だから」

古市は、優しい
俺を支えてくれる
俺は、もうこいつ無しじゃ生きられないんだ、
だからもう、絶対離さない

「俺もだ、離れたくない、ずっと側にいろ、ちゃんと、守るから、」


絶対、守ってみせる


「大好きだぞ、古市」



大好きな君を、
(ずっと、守り続けたい)



end



おまけ




アメリカに行くという男鹿に
絶対ついていくと誓った
だって、

「古市、本当に、来てくれんだな?」
「おう、言ったろ?そばにいたいんだって」
「…あぁ」

もう、離れたくない
ずっと、一緒がいい、
危険な目に合うのは正直嫌だし怖いけど、でも、

「それに、守ってくれんだろ?」

男鹿が、きっと守ってくれる
大好きな、男鹿が

「あぁ、守る、命に変えても」

なんて言った男鹿はすごく頼もしく
かっこよく見えた
やばい、なにそんな恥ずかしいセリフ、言ってんの
真顔だし
どうしよう顔熱い

「頼もしいなー!あはは」
「なんか顔赤いぞ?大丈夫か?」
「だ、大丈夫だよっ!!あんま見るなっ」
「?」

男鹿から目をそらしたら
のぞき込んでくるからマジでやめてほしい

「どうしたんだよ?」
「うるせー」
「なんだよ」
「なんでもない」
「ふるいち、」
「だぁぁぁあっ!!お前がカッコ良すぎて顔熱いんだよボケぇぇええっ!!!!」
「…………え」
「ばかばかばか恥ずいあああ」
「それは…照れてんのか?」
「うるせぇぇぇえ」
「可愛いな」
「うっ」

どうしよう
今度は男鹿の笑顔に
ノックアウトされました

「馬鹿男鹿」
「おう」
「……………」



大好きな君のためならどこへでも!



おわる。

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