短編1
□囚われのねずみ
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1回目
「――わ、わたし好きな人が…できたんです///」
(彼女は可愛らしく頬を染めて言った。だから私はその夜、ナイフを手に取った)
23回目
「――わ、わたし好きな人が…できたんです///」
(彼女は可愛らしく頬を染めて言った。だから私はその夜、毒薬を手に取った)
1050回目
「――わ、わたし好きな人が…できたんです///」
(彼女は可愛らしく頬を染めて言った。だから私はその夜、包丁を手に取った)
13118回目
「――わ、わたし好きな人が…できたんです///」
(彼女は可愛らしく頬を染めて言った。だから私はその夜、拳銃を手に取り微笑んだ)
私は繰り返す。貴方が私を見てくれるまで
君が好きでいいのは私だけ、だから誰も見ないで私だけを見て
――さぁ、私の名前を呼んで?愛を囁いて?
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夢主は春歌ちゃんが好きで他の誰にも渡したく無くて
自分を好きになってくれるまで時間を廻り続けるという話