短編1

□囚われのねずみ
1ページ/1ページ



1回目

「――わ、わたし好きな人が…できたんです///」

(彼女は可愛らしく頬を染めて言った。だから私はその夜、ナイフを手に取った)


23回目

「――わ、わたし好きな人が…できたんです///」

(彼女は可愛らしく頬を染めて言った。だから私はその夜、毒薬を手に取った)


1050回目

「――わ、わたし好きな人が…できたんです///」

(彼女は可愛らしく頬を染めて言った。だから私はその夜、包丁を手に取った)


13118回目

「――わ、わたし好きな人が…できたんです///」

(彼女は可愛らしく頬を染めて言った。だから私はその夜、拳銃を手に取り微笑んだ)



私は繰り返す。貴方が私を見てくれるまで

君が好きでいいのは私だけ、だから誰も見ないで私だけを見て

――さぁ、私の名前を呼んで?愛を囁いて?



*****

夢主は春歌ちゃんが好きで他の誰にも渡したく無くて

自分を好きになってくれるまで時間を廻り続けるという話


 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ