短編1

□あなたが囁く冗談のスキ、
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ずっとずっと好き、愛してる


「おーとやっ」

「!び、びっくりしたぁ…もう驚かさないでよー」


赤い髪赤い瞳、少し日に焼けた肌、耳に残る格好いい元気な声

愛おしくて愛おしくて仕方がない。もう殺してしまいたいほどに狂おしい


「音也は格好いいね好きだよ」

「へへ、ありがとう!俺もスキだよー」

「わんこみたいだよね、ちょっとわんわんって言ってみてよ」

「えー………わ、わんわん」

「きゃーーーーっ可愛いよ音也!!!」


傍から見ればどこかのバカップルなんだろうけどわたしと音也は恋人なんかじゃない

なれるものならなりたいけど、それはきっと一生無理なんだろうな

でもいいの。わたしは音也の傍に居られるだけで満足だから、建前とか虚勢じゃなくて本当に

ただ触れられるだけでいいの、口から冗談交じりの言葉を発せられるだけでいいの


「音也ー好きー!とりゃっ」

「今日は甘えん坊さんだねぇ…あ、俺もスキー」



あなたが囁く冗談のスキ、

 (わたしが呟く)(本気の好き)



短ッ!なんだこれェ…拍手にしようか凄く迷った…!

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