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□☆とある不良学園にて
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ここは、不良達がたくさん入学することで有名な、不良学園。
見るからに“不良です”って感じのオーラが漂う学生がごまんといる。
そんな危ない学園に入学したばかりの一年生、名無し。
彼女は不運なことに、とんでもなく危ない感じの男子学生にぶつかってしまい、絡まれていた。


名無し「ですから、ぶつかったことは謝ります。ごめんなさい」

?「謝ってすむと思ってんのか?」

名無し「思ってます」

?「・・・・・・」


名無しは不良ではないが、家から徒歩1分で来れることを理由にこの学園に入学した。
ただ少しだけケンカに自信があり、気も強いため、何気にクラスの中ではリーダー格に君臨していた。
が、ぶっちゃけそんなことはどうでもいい。と言うかこの状況になんの関係もない。


名無し「だいたい、余所見して歩いてるあんたにも問題あると思うけど?」

?「ほぉ・・・・・・」

男子生徒「や、やべぇぜ、あの女」

男子生徒「ありゃ死んだな」

女子生徒「あの子、一年でしょ?」

女子生徒「つーかいきなりタメ口?」


コソコソと話す生徒たちの姿。
明らかにボクシングやってそうな体格の人も、木刀持ったリーゼント野郎も、超ロングスカートをはいた気の強そうな人も、みんな名無しを助けようとはしない。


名無し「あとさ、一つ質問してもいい?」

?「あ゛ぁっ??」

名無し「何なの、その額にあるプラス記号のような、星のような、十字架のような・・・・・。
とにかく、子供に落書きされたようなマークは?」

?「しりてぇか?」

名無し「別に。だって興味ないもん」

生徒全員「じゃあ何で聞いたんだよ!!??」

名無し「ノリよ。ノリ」

生徒全員「どんなノリだよっ!!」

?「くっ・・・・・・アッハハハハハハハハ!!!
おまえおもしろいな。気に入った!!今日からオレの仲間だ!」

名無し「いえ、結構です」

?「じゃあオレの女になりたいか?」

名無し「ばっかじゃないの?
どれだけ顔に自信あるか知らないけど、まずそのマーク消した方がいいと思うよ。
それと、もう遅刻ぎりぎりなの。ちなみに、あんたの所為だかんね。
もう教室行くからさようなら」


それだけ言うと、 名無しは早足で昇降口へ向かって行った。


?「おいおまえ!」

名無し「何!?急いでんの!!」

?「名前は?」

名無し「名前!?一海よ!」


そう大声で叫び、名無しは昇降口へ入ってしまった。


?「名無し、か・・・」

そうこ小声で呟き、怪しい笑みを浮かべた。
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