novel

□Cinderella star C
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「私の息子は無事か!?」

会社の重役らしき男が恐ろしい形相で入ってきたのに、警察署の警官はたじろいだ。

アスランとカガリは事情聴取とケガの手当てのため警察署に連れて行かれた。追い続けていた不良グループだったこともあり、署長は逮捕にとても喜びアイスティーとクッキー、さらには近くにいた婦警にケーキまでも買いに行かせもてなした。



「大丈夫かっ!?」


婦警に手当てされている息子の姿を見つけるとパトリックは駆け寄った。見たところかすり傷程度だ。



「父さん…」



アスランは息を荒げ駆けつけた父を嬉しく思った。

今まで急病といっても駆けつけてくれたことなどなく、とっくに自分への愛情はなくなったものだと思っていた。

何年ぶりだろうか…こんな焦った父の顔を見るのは…




「突然いなくなったと思ったら、ケンカでケガを負ったなど」
「誤解だ!!アスランはただ私を助けようとして…」




アスランに掴みかかろうとしたパトリックをカガリが止める。



今初めて気付いた自分の腕を止める少女をみてパトリックは驚愕した。



「ジュリア…」


父親が詰まりながらも呟いた女性の名をアスランは一度も聞いたことがなかった
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