∴ﾌﾗｲﾝｸﾞ★ ﾄﾞﾛｯﾌﾟ∴
□５★パインﾄﾞﾛｯﾌﾟ
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仁「落ちついたか…？」
仁王は着ていた上着をジローにかけ、優しく抱きしめながら言った。
ジ「うん…ありがと…っく‥ﾋｸｯ…」
仁「まさか丸井がジローにこないな事するなんてな…‥」
ジ「………」
仁王はため息をつき、ジローに切なげな視線を向けた。
ジ「ほんとやんなっちゃうＣ〜…。こんなとこ…ニオ君に見られる…なんて…。でもブンちゃんのこと、怒らないであげて？」
仁「！」
ジ「ジロがブンちゃんを苦しめちゃったんだ…。ブンちゃんはジロのことあんなに思ってくれてたなんて…。それなのにジロは“別れる”なんて言っちゃって…‥」
仁「ジローは何も悪くなか！どんな理由があったにせよ、丸井がジローにしたことは許されんことじゃろ！？」
ジ「…ジロ…どうしたらいいのかな…？どんな顔して会えばいいの…？」
仁「……ジローは…まだ丸井のこと好きなんか…？」
ジ「……わ…かんなぃ…‥」
仁「…そうか…。ジローは気にせんとこのまま部屋戻りんしゃい。」
ジ「…ん…。」
そう言うと、ジローはヨタヨタとぎこちない足取りで部屋を後にした。