夢小説
□お前は俺の妻だろ?
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「てめぇ〜なんだって俺が行く先々に現れるんだよっ!!!」
「それはこっちの台詞だっつーの!!!」
「真っ昼間からプラプラプラプラしやがって、プー太郎が!!!」
「プー太郎じゃありませんーちゃんと仕事してますぅ〜」
「だったら、その手に持ってるもんはなんだよ!!!パチンコの景品だろーがっ!!!」
「う、うるせーー!!!」
「んなんだから、女も寄って来ないんだよ!!!一生独身貫くんだな‼」
「土方さんはマヨが嫁でさぁ〜さっさとマヨとマヨでマヨでも育ててろぃ」
「……はぁ。いい加減にしてくださいよ…あっ、すみません…」
いつものように顔を突き合わせば終わらない口論に呆れていると、
肩が人に当たってしまい、咄嗟に謝りその人物を見て頬を赤らめた。
「ハッ‼てめぇこそニコマヨのせーで嫁なんか貰えるかよっ!!!ずっと寂しい人生を送っ………………」
「銀さん…??」
土方と途方もない口論を続けていた銀時が目を丸くして急に押し黙り、自分の背後を時が止まったかのように暫く見つめたかと思ったら、突然自分を押しのけられ眉に皺を寄せた。
「………へ?」
素っ頓狂な声が出るのもしょうがない。
なんせ、突然自分の後ろにいた美しい女性の腕を銀時ががっしり掴んでいるのだから。
『……っっ!!!お、お久しぶりですっ…あなた』
そう答えた女性は亜麻色の長い髪をゆるくウェーブさせ、真っ白な滑らかな肌に大きな琥珀色の瞳、ふっくらとした艶のある唇が妖艶な雰囲気を漂わせていた。
しかし、その表情はどこか怯えているようだった。