夢小説
□なんで君を愛してしまったんだろう…2
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柔らかな朝陽が差し込み、雀の囀りが聴こえてくる清々しい朝…
こんな日はなんだかすごくいい事がありそうな気さえしてくる。
が……………
ここ…真選組屯所ではそんな清々しい朝はやってこない。
ドカァァーーーーン!!!
「ゲホ…ゴホ…!!!総悟ーーーーー!!!空ーーーーー!!!てめぇらいい加減にしろーー!!!」
煙幕と爆音の中から煤に塗れ現れた男を、物陰から不敵な笑みを浮かべて見つめる二つの影。
「だいぶ腕が良くなってきやしたねぃ、空」
「総悟兄さんのお陰だよ!!」
「まぁ、これ位出来なきゃお前の親父を越えることなんかできやせんからねぃ〜親父を殺って一人前でさぁ〜」
「うん!!!俺、頑張るよっ‼」
『な・に・を…頑張るのかしら??』
なんとも物騒な会話を笑顔でしていた二人の背後から少し低い聞き慣れた声にゆっくり振り向けば、ニコニコと綺麗な笑みを浮かべてはいるが、目が笑っていない椿の姿があった。
「「あ………やべっ…」」