夢小説

□なんで君を愛してしまったんだろう…2
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またか………


呆れた顔で目の前に座る二人を見つめる。



なんだって毎日毎日こう同じこと繰り返すんだろう……俺には理解不能だ。
椿さんも毎日毎日大変だなぁ…こんな問題児を二人も抱えてさ。
二人ってか、一人は椿さんの子だけど、もう一人は完全に立派な大人だよね?
ったく…沖田隊長もなんでこう椿さんの手を煩わせるような事ばっかりするんだろう…



山崎は朝ごはんの味噌汁を啜りながら、目の前でご機嫌に朝餉を食べる二人を見る。

「なんでぃ、山崎。さっきからジッと見やがって。飯が不味くなるじゃねぇか」
「なるじゃねぇか‼」



こいつら……つか、空くん絶対‼隊長の悪いとこが似てきちゃってるよ‼



ーーゴツン

「「いっ!!!…いってぇ〜なにすんだよ(でさぁ〜)!!!」」

「空‼お前は口が悪過ぎだ。総悟の真似ばかりすんじゃねぇ」

「チッ‼」



こ、こいつ舌打ちしやがった‼親父である俺に舌打ちしたぞっ!?
ったく、総悟の影響だな…



『あら?どうしたの?』

食事を運んできた椿は味噌汁を土方の御膳に乗せながら、殴られた頭を摩る二人を見て目を丸くしている。

「母上ーー‼」
「お母さーーん‼」

「おい、お前を息子に持った覚えはねーぞ」

空に続いてふざけて椿に泣きつく総悟にすかさずツッコム土方に苦笑しながらも、二人の頭を撫でる。

『また父上に何かしたの??』

「父上が殴ったーー‼」

「お前が悪いことばっかするからだろーがっ!!!」

『もう…空もそーちゃんも十四郎さんを困らせてばかりいたらダメじゃない。朝も言ったでしょう?バズーカを発射するなら外でしなさいって!!』



椿さん…それも違うと思います…



「でも〜『でもじゃありませんよ?朝稽古もサボらないでやらないとダメじゃない』

「……だって…父上は忙しくていつも稽古つけてくれないんだもん」

『「…………」』

少し俯いて寂しそうに呟く息子に椿と土方は顔を見合わせて苦笑した。

「……あとでつけてやる。だから母さんに迷惑かけんな」

「……うんっ!!!」

思いがけない土方の言葉にバッと顔を上げてキラキラとした瞳で嬉しそうに返事をする空を微笑ましく見つめる。

「返事は「はい」だろーが」

「はいっ!!!父上‼」

『ふふ…良かったわね、空?』

頭を優しく撫でる椿を見て満面の笑みを見せる。

「椿ーー。俺も誰かさんに殴られて頭痛いんで、何かしてくだせぇ」

『もう…そーちゃんは大人でしょ〜?』

「あぁーーー何かしてくれないと働けねーや」

いつもサボって仕事などしていないくせに、明らかに棒読みで椿に甘える。

『しょうがないわね…じゃ、あとで甘いもの食べに行きましょう?』

「へーい」

「おい、こいつは甘やかさなくていい」

悩まし気に優しく笑う椿と満足そうな沖田を見て山崎はやっとわかった。



あぁ…空くんと隊長がいつも怒られるようなことをするのは甘えたいからなんだ…
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