世界一初恋
□律とリツ
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ガチャ
ドアが開く音に、玄関まで走っていく。
「ただいま」
ミャー
私のご主人様の手はいつも温かくて、その手で体を撫でられたらとても気持ちがいいんです!
「あーやっぱリツは律と違って可愛いな」
今更なんですが…同じ名前ってややこしいです。
多分律って人は高野さんの恋人?なんだと思う。
…初めて会ったとき二人は仲良かったのに、それからは喧嘩ばかりで。
「高野さんっ!どういうことですか、それ!」
今日も二人一緒に帰ってきたらしい…
でも、ほらね?また喧嘩してる。
「どうってそのままの意味だけど?」
なぁー、リツ?
と高野さんは私を腕に抱き上げた。
あ〜…高野さんの腕の中は気持ち良くて寝ちゃいそうです……
ミャー…
思わず欠伸が出てしまいました。
ふと律を見たら、何か顔を真っ赤にしてそっぽをむいている。
ゴロゴロ…
甘えた声を出してみる。
「ん?…眠いのか?」
そういってよしよしとまた頭を撫でてくれる。
ミャア〜
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眩しい光を感じて目を開ける。…あれ?私いつの間にか寝てたみたい。高野さんがフカフカのリツ専用のベッドまで運んでくれたみたいです。
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