心霊探偵八雲〜共に生きる者〜
□出会い2
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亜輝は授業をサボり屋上で眠っていた。
だが、不意に人の気配を感じ目を覚ます。
「斎藤八雲か?」
空を見上げたまま問いかければ返事が来た。
「君は本当に気配とやらが読めるんだな
ご名答だ」
亜輝はムクッと起き上がり、八雲に視線を向ける。
しかし、その視線には敵意に近いものも含まれていた。
「今度は何のようだ?」
「……ある人物からの伝言だ
『君は君の人生を歩んで欲しい』」
亜輝はゆっくりと立ち上がった。
八雲を見る目には何の感情も込められてなかった。
だからこそか、余計に八雲は本能的に恐怖という物を感じ取った。
「斎藤八雲
ぶっ殺されたくねぇなら二度とそんなくだんねぇこと言うんじゃねぇ」
静かな声音ながらその内容には激しい怒りが込められたその言葉を言い亜輝は八雲の横を通り抜けた。
八雲はため息をつき頭をかく。
「これは……
一筋縄ではいけそうにないな……」