白銀-シロガネ-

□狐
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「な…なんなのこれー!?




しかも髪は白いし…!!
あ、もしかして…澪さんが言いたかった事ってこれ!?
え?ちょっと待って?これどうすんの!?
こんなんじゃ学校行けないし外にすら出れないじゃない!!


『やっと見つけましたー!ご主人様!!』
「え?」



今声が…どこから??


『ご主人様、ここですよ!ここ!』



私は声が聞こえたほうを向くとそこには小さくかわいらしい動物がいた。




「…えっと、私、頭どうかしてるのかな?」



目の前に動物が……。




『初めまして!ご主人様っ♪』
「…はっ初めまして。」
『私にはまだ名前がありません。そこで、私のご主人様であるあなたに名前をつけてもらいたいのです!』
「うーん、どういう名前に…って、んな事言ってる場合じゃない!あなたは何者なの!?」




いったい何なんだ?
私は状況をあまり良くつかめないでいた。
…そうか、
今ようやくわかった。この子はあの雷慈と言うのと同じ部類のやつか。


「えーっと、あなたは私の守護神さん?」
『そうです!』
「その…私は…何者なの?」


私は今言った事を少し後悔した。
こんな子が私のことを知るわけないのに、
とんだ馬鹿な発言をしてしまった。


      きつねびと
『あなたは、”狐人”と言う族の人間です。』
「…狐…人?」

私が?
信じられない。まさか…そんなことって。



『本当なんです!その姿が何よりの証拠なんですから。』
「……」




私はこの子が言ってる事を信じるべきなのだろうか?
いきなり人間じゃないと言われても、誰だってそんな易々と信じられるわけがない。
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