白銀-シロガネ-

□黒髪少女
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「よし、じゃぁ行ってきまぁす」
「行ってらっしゃいって言ってもお母さんも行くんだから。」
「わかってる!!」


私の家から私が通う高校まで25分はかかる。
高校へ行く道のりにはとある神社があった。
私は一応そこへ寄る事にした。

きつねび
狐火神社.

「あっ、お母さんは先に行ってて」
「え?うん、わかった。早めにしなさいよ」
「うん、わかってる」


ここには初めて来た。
周りを見渡すと桜は満開でいて、とても綺麗だ。

「よし、お参りでもするかな。」

そのとき、何かに引き寄せられたかのように
お稲荷さんの石造を見た。

「…可愛い。」

…あれ?私、お参りするはずなのにどうしてお稲荷さんのところに?


「どうかしましたか?可愛いお嬢さん」
「え?」


こんなところに…人?
あ、でも人がいるのは当たり前か。
見るからにここの神社の人そうだ。
見た目はすごく若い男の人。


「えと…お参りに…来ました。」
「ふぅん?ねぇ、名前は?」
「名前…ですか?白銀千春です。」
「白銀千春…ねぇ。」
「私の名前がどうかしました?」
「別に、なんでもないよ。」

何なんだろ?この人。
けどこの人…どこかで見た事が…。
気のせい?


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