白銀-シロガネ-
□見てしまった
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狐火神社.
「こんにちはーっ」
と言ってもまったく応答なし。
あのお兄さんはどこにいるのだろうか?
まぁいいや。とにかくお参りしようかな…。
「ぼ…の…よ…現れ…え」
「え?今…男の声が聞こえたような…」
薄れ薄れだから何を言ってるのかはわからなかった。
すると、どこからか、何かの尻尾らしきものが見えた。
「狐の…尻尾?」
こんなところに狐?
すると近くにある声が聞こえた
・ ・ ・ ・ ・
『この近くに、君と同じ者がいるよ』
「え?」
―――私のこと?
「…誰かと思ったら朝のお嬢さん…千春ちゃんかぁ。」
「どうして私が近くにいるって…。
てか、その尻尾と耳…」 らいじ
「あ〜あ、見られちゃったか。どうする?雷慈。」
「らいじ?」
「あぁ?雷慈っていうのは僕の守護神ね」
「守護神!?」