たんぺん

□一番に
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今日は体育祭!

毎年ワクワクするけど、

今年はいつも以上にワクワクしている。

その理由はね……




━ yesterday

士「ミラ!明日の体育祭のリレーで一番になったら僕と付き合って!!」
 

……はい?


 『士郎何言ってるの?』

士「だから、明日のリレーd…」

 『いや、それは分かった。えぇーとね…なんで私なの?』

士「ミラが好きだからだよ。」



士郎は当たり前だと言わんばかりの顔で答えた。

天然なんだな…


士「じゃあそいうことだから!また明日ね。僕、絶対1位になるから」

言うことだけ言って士郎はどこかへ行ってしまった。





━ today


まぁ、こんな感じで今に至る。



士郎があんなこと私に言うなんて思わなかっ
た。

だって士郎はこの学校で一番って言っていいほどもててるんだもん。

私もその中に入ってる。

出会ったときから好きだったんだもん。


だから返事なんて分かってる。



 「今から2年生によるクラス対抗リレーです。

選手の皆さんはグラウンドまで集まってください。繰り返します…」

 『やばいはじまちゃう!』


私は急いでグラウンドまで行った。




 「位置について。よーい…」     


パーン


リレーが始まった。

スタートは5クラス中、3番。


士郎の番は最後だから、まだ十分勝てる。


そこから、士郎にバトンが渡った時は2位との一気打ち。

つまりうちのクラスは1位争いをしている

でも、相手のアンカーは…元陸上部の風丸君。

士郎も足は速いけど、風丸君に勝てるのかな?
ううん勝つんだ!


そんな事を思っていた矢先に、士郎がぬかされそうになっていた。


 『あぁ!士郎…がんばれ…!』


士郎…絶対1位になるって言ったのに……


 『士郎ー!1位になるんでしょ!そんなやつに負けるなぁー!!!』


我慢できなくなり気が付いたら叫んでいた。

その時士郎は風丸君をぬかし、そのままゴールテープを切った。


 『やった!士郎の勝ちだ!!』


私はすぐに、走り終わった士郎のもとへ走って行った。


士「ミラ、僕勝ったよ!」

 『うん。見てたよ。すごかったね。』

士「それで約束…は……」


ちょっと控え気味に聞いてくる士郎が可愛くて、笑いながら答えた。


 『…あの……私でよければよろしくお願いします。』

士「ほんとう?」

 『うん。2回も言わないよ。』


急に士郎が抱きついてきた。


士「僕、今世界で一番幸せな男だ。」

 『大げさすぎだよ…』




そのあと二人は周りにいたみんなに冷やかされた後

学校公認のバカップルになったとさっ


2人ともお幸せに! 
            


              ●●
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