Memory

□00・prologue
1ページ/1ページ



私の記憶はなぜか7歳からしかない

誰なのか分からないし今まで何してたのか分からない

けれど気になった事はない

そんなものがなくても親はいたし、トモダチもいたから…

けれどトモダチはある時いなくなってしまった





友1「明莉ちゃんって何かきらーい」


トイレでたまたま聞いてしまった言葉

これは影口って言うのかな?


“大好きだよ”


その言葉はうわべだけ

人はこんなにも簡単に嘘をつけるんだね


友2「私見ちゃったんだけど、あの子アリスを持ってるんだって」

友1「えーコワーい!!」


その言葉が無性に腹が立った

私は自分を抑えきれなかった

せっかくお母さんが見つからないように頑張ってくれたのに

けれどもうどうでもよかった


バリーンッ


破壊のアリスを使ってしまって

ガラスが一枚残らず割れた


友「「きゃあぁぁぁ!!!」」

もちろん二人は叫んだ

 『ねぇ、そんなに私が嫌い?』

私が出てきたらトモダチはおびえていた

そのあとの事は覚えてない

でも、お母さんにさんざん怒られて泣かれた

それから私がアリスというのはあっという間に広まり

私は鳴海と呼ばれるオカマに学園へと連れてかれた。





なんで?

私は何か悪いことした?

そんなに嫌われることをした?

アリスがいけなかったの?

私がこんな力持ってるのがいけなかったの?

分からない

分からないんだよ

こんなことならもう人なんて信じない頼らない

好きになんてならない…




●●
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ