Memory

□07・見つけられた光
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ナツ…

ナツ……

ごめんずっと思いだせなかった

なんで忘れたんだろう?

ナツ…




 「明莉…



誰?


一体誰が私を呼んでるの…?


 『んっ…』

棗「明莉!!」

 『ここは…?』

棗「病院だ」


そっか…

私急に頭が痛くなって…それで…

夢を見て…


 『ナツ…』

棗「明莉お前…」

 『思い出したよ…ただいま…ナツ』

棗「遅いんだよ。俺がどんだけ待ってたと思ってんだよ」


ナツが私を抱きしめた

その腕の中で安心して話が止まらなかった

私はさっき見た夢の話をした


 『私ね…懐かしい夢を見たよ。

葵ちゃんがいた…私が一番楽しかった時』

棗「そうか…」

 『こういうことも思い出したよ。私が…』


その先は言葉が出なかった

今まで私が何をした?

嫌ってたり…

私を守ってくれたのにそんな事も望んでないとか…


棗「その先は?」

嘘つき…

この先私が何を言いたいかわかってるくせに


 『私ね…棗にひどいことをいっぱいした。だから…』

棗「だから?」

 『私は棗を好きになる資格がない』

棗「つまり、それは俺が好きってことでいいんだな?」


少し笑って言うナツ

けれどなんだか納得しない

私が何をしたか分かって言ってるのかな?


 『そういうことでいいの?』

棗「そんなの…資格なんていらないんだよ」

 『でも…』

流「そういうことなんだよ。明莉、好きなら好きでいいんだよ」


後ろから出てきたのはルカ君━━…






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