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□05・見上げた空は
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私が危力系に入った次の日

忘れていたけど今日はクリスマス会だ

私は無理やりドレスに着替えさせられて会場へ行った


流「明莉!」

 『何?』

しまった…

思わず返事をしてしまった

これじゃあ話を聞かないといけないじゃないの


流「あっちに果物がいっぱいあるけど…」

 『えっ…!?』


私、果物大好きなんだけど…

なんで知ってるの?


流「とにかくおいで。みんないるよ」

 『えっ、ちょ!』


今度はルカ君に連れて行かれた

その場所は…


流「棗!」

やっぱりね、そうだろうとも思ったけど…


 『帰る』

流「なんで?」

 『気分が悪いの』


きっぱりと言った

ルカ君は多分何言っても帰してはくれないと

思ったからとりあえず具合が悪いことにした

そうしたらルカ君は…


流「そうなの?じゃあ仕方ないね、棗」

棗「明莉お前本当に具合が悪いのか?」


もう面倒くさいなぁ…
 
 『何?私がうそついてるとでも?』

棗「いや…なら俺もついて行く」

 『何言ってるの?一人で行けるから大丈夫よ』


あからさまについてこないでと言ってるのに棗君はそれでも行くと聞かなかった

私はそこからどうすることの出来なくて仕方なくそのままにしておいた

部屋に帰ると棗君が切り出した


棗「お前…本当に気分が悪いのか?」

 『うるさいな…そうだって言ってるでしょ』

棗「じゃあ寝てろ」


いつになく優しい棗君

あっ、優しいのはいつものことか

たまに意地悪だけど…


 『とにかくもうどっかいってくれない?』

棗「そんな言い方ねぇだろ。ほら寝てろ」


無理やり私をベッドへ寝かす

あっ、エロい意味ではないけどね

全くこの人は何なのか…


 『棗君、なんでそんなに私にかまうの?』

棗「さぁ?なんでだろうな」

 『そんな無責任な…!』

棗「そんなことより、早く寝ろ」

 『わ、分かったから早く出て行って』

棗君をドアまで引っ張った

棗「じゃあ、ちゃんと寝ろよ」


棗君は部屋を出て行った

緊張の糸が切れて私はベッドにダイブした

そうしたら、一瞬で眠りについてしまった




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