たんぺん
□ナナメマエ
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斜め前の席に好きな人ができた
私はいつも斜めな背中
斜めな横顔を見ていた
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先「この問題分かる人!」
神「はい!」
先「では神童君」
神「ペ〜ラペラ」
斜め前の神童君は頭がいい
私にはなんて言ってるか全く分からない
まるで宇宙人の言葉みたいだ
先「じゃあこの問題を次は…ミラ!」
『えっ!?サンキュー!』
全「わはははは」
間違えた!!
今数学の時間だ。しかも英語の発音もなってないし…
神童君も笑ってる…
恥ずかしい
浜「ミラってバカだったんだな」
『なにをぉ!!』
速「ちょっと二人ともやめて下さいよぉ…」
やばい私多分顔が赤い
もう嫌だ…><
それで数学の地獄の時間は終わった
神「ミラ!」
『神童くん!?何?』
神「勉強苦手なのか?」
『それはものすごく…』
神「じゃあ、俺が教えてあげるよ」
え?
今なんと申し上げました?
勉強を教えてやるって…
『それ本当!?』
神「嘘でこんなこといわないよ」
そんなもったいないことを…
私が神童くんに勉強を教えて頂けるなんて
『よろしくお願いいたします』
神「なんで敬語ww」
『ごめんっ!何かつい…』
神「じゃあとりあえず、明日の放課後、図書室集合な」
『はいっ!!』
神童くんは行ってしまった…
私はいなくなったのを確認して、ガッツポーズをして
『やったぁ!!』
叫んでみた
何と無意味なことだろうと思うけど、結構なことだ
だって好きな人と二人きりで話すって相当体力いるからね
心拍数半端ないから!!
って私こんなので明日やっていけるのかな?
*****
次の日の放課後
私は言われた通り図書室に来ていた
神「ミラ、もう来てたのか。早いな」
『だって楽しみにしてたから…』
神「勉強をか?そんなに熱心だったら、普通は点数取れるはずなのに…」
『あはは…^^;』
とにかく始まった神童くんとの勉強会
ちゃんとテキストはといてるんだけど、頭になかなかはいってこない
隣に…こんな近く神童くんがいるから…
神「じゃあ、今日はここで終了な」
『もう…』
神「なんだ?もっと勉強したいのか?」
『いや、そんなっ…』
もう終わりか…
神童くんの隣に入れるのはもう終わり
また斜め前の生活に逆戻り
神「…また明日もやるか?」
『本当!!?』
パッと顔をあげる
ゴンッ
んっ?今なんか変な音しなかった?
上を見ると顎を抑えた神童くんがいた
『ごめんなさっ…!!』
神「いや、いいんだ。俺も悪かった。うつむいているところに顔を上においてたんだから…」
『そんな事ありません!!私がうつむいてなければ、こんなっ!』
神「女の子にそんなに謝られさせられないよ。本当に大丈夫だから」
なんて素敵な言葉
こんな素敵な言葉が似合うのは神童君ぐらいだよ
やばい…私顔赤くない!!?
神「大丈夫か?」
『大丈夫です!!ではまた明日お願いします!』
神「あぁ…」
私には考えられない早さで図書室を出ていく
明日も神童君の隣に入れるなんて…
決めた!
私明日神童くんに告白する!!
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