恋に落ちたステラ
□プロローグ
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フットボールフロンティアで雷門イレブンが優勝してから数週間。
エイリア学園の「侵略」という名の破壊活動は止まる事を知らずに進んでいく。
『星二郎さん、』
「何ですか?鈴音」
『…本当にこれが、星二郎さんが望んだことなの?』
他の人を巻き込んで、傷つけてでもやらなければいけないことなの?
「何を今さら。私から息子を、ヒロトを奪った政府に復讐をすること…私が望むのはそれだけです」
『復讐して何になるの!?今だって、関係ない人がたくさん傷ついてるのに!こんなの誰も望んでない!瞳子さんだって、』
「瞳子のことは忘れなさい。お前はレグルスとして私の言う事を聞いていればいいのです」
『っ、僕は、大好きなサッカーを復讐の道具にしたくない!』
もう、この人にはついていけない。
今、この瞬間、はっきりとそれがわかった。
「出て行く気ですか」
『………』
「好きにしなさい。お前がどこに行こうと、結局はここに帰ってくることになってしまうのだから」
『っ、さよなら…』
僕は戦うよ、大好きなサッカーを守るために。
お日さま園の皆と星二郎さんを守るために。
だから、待ってて。
2011.12.31