青春クライマックス!

□何だかんだで仲良し2年ズ
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「っ、ははは!超ウケるんだけど!!」

「前々から女顔だとは思ってたけど…痴漢ってお前、男としてどうなんだよ」

「ち、痴漢…大変だったんですね霧野君……」

「うん、とりあえず浜野と倉間1回死ね。速水、お前だけだよ俺の事を真面目に心配してくれるのは」

『ど、どうしよう神童!蘭丸がお嫁に行けなくなったら…!!いやそう簡単には行かせないけどというか私の嫁にしたいぐらいなんだけど』

「と、とりあえず落ち着け花蓮」

「おまんら朝から元気じゃのう!はっははははは!」

「どうしよう青山、俺このノリについていけない」

「安心しろ一乃、俺もだ」


今朝の満員電車痴漢事件で盛り上がっているのは言わずもがな、雷門サッカー部2年ズである。
ちなみに現在、朝のミーティング5分前。


「ちゅーか、隣に花蓮がいるのに蘭丸チョイスってオッサンある意味すげーよな!」

「ま、オッサンの気持ち分からなくもないけどな。花蓮より蘭丸の方が女っぽいし、もうお前ら性別交換したらいんじゃね?」

「なに言ってんだよ倉間!俺のどこが女っぽいんだ!!花蓮も何とか言えy『それいいかも!』…は?」

『今日1日制服取り換えっこしよーよ!私蘭丸のスカート姿見たいし!』

「いや、ちょっと待て…」

「面白そうじゃん、俺乗った!」

「どーせお前ら顔そっくりなんだしバレねぇだろ。別に反対する理由もねぇし、なぁ?」


そう言って倉間が周りを見回すとみんな一斉に頷いた。
どうやら誰も反対する者はいないようだ。
…ただ1人を除いては。


「いやいやいや!どうしてそうなる!?ちょ、神童何とか言ってくれ……!!」

「すまん、俺もちょっと見てみたい」

「なっ…、速水!お前だけは俺の味方だよな!?」

「ぼ、僕に話を振らないでくださいいぃ!」


そう言い残して速水は一目散に逃げて行った。
さすがサッカー部一の俊足。もう姿が見えない。


「…決まりだな。諦めろ、霧野」

『まずは制服交換だね。さぁ脱ぎたまえ蘭丸!』

「い、嫌だあああああああ!!!」


かくして、「霧野姉弟の1日性別交換大作戦」は実行されるのであった。



2012.03.20

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