short

□首を絞めるのはやめてください
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「マークミー今日もベリーベリーハッピーだよ」

「あぁ…そうだな」

ディランは最近恋をした

ディラン曰く初恋らしいしかも一目惚れらしい

朝練で早くに教室に行った際に
教室でもの静かに本を読んでいた名前という少女

長く伸びたハニーブロンドの髪を横に軽く結んでいる
いかにもおとなしそうな少女に

クラスの人気者のディランは恋をした

そしてそこからディランの猛アタックが始まった

「HEY!!!名前」

『…キースさん、クルーガーさん
一之瀬さん、土門さんおはようございます』

「敬語はやめなよ名前」

『いえ…癖ですので
後キースさん私に抱きつくのやめていただきますか?』

「ミーは寂しいお年頃なんだよ」

名前の首と腰に腕を回すディラン

『言っている意味がわかりません
暑いのでどいて下さい』

「こらっディラン
困っているだろ」

「ミーは別に困ってないよ」

『いや…私が困るんですけど』

「でもキスするときこの眼鏡邪魔だよね」

そんな発言をしてもなお笑顔のディラン
固まる名前
苦笑するマーク
それを傍観する一之瀬と土門

「ディラン達は見ていておもしろいよね」

一之瀬が楽しそうに言う

『一之瀬さん、見てないで助けてください』

「それは無理…だって見ていておもしろいからね」

『一之瀬さんウザいです』

「うん知っているよ」

一之瀬と話していると

―ぎゅぅー

『キ…キースさん』

首と腰をがっしり掴んでいるディランが

「眼鏡GET!!」

急にぼやけた視界と
ディランの声で眼鏡を奪われたことに気づいた

『ちょ…キースさん
眼鏡返してください』

「Noだよ名前」

「うわぁ…度強いね」

「お前どんぐらい悪いのか?」

『近くに居るはずのキースさんの顔が見えませんね』

「「「「まじでか!!!!」」」」

『えぇ…キースさん
眼鏡返してください。』

「でも…眼鏡はずしたらベリーベリーキュートだよ」

『お世辞でもありがたいですが』

ディランの抱きつく強さが弱くなったので
脱出を試みてジタバタしていたら

「暴れたら駄目だよ★」

『なんで語尾に★が付いているですか?』

だんだんと大人しくなっていくディラン
やっと離してもらえるとおもった

瞬間に

―チュッ―

唇に何か柔らかいものがあった気がした
そして
目の前には超至近距離のディランの顔

『へっ…』

「ねーもっとキスしようよ」

『うわぁぁぁぁぁ////』

ファーストキスはイチゴの味でした

(秋ちゃんどうしよう)
(何が?)(キースさんにき...キスされたぁぁぁ)
(なんでよかったじゃない)
(恥ずかしいよぉ)(やっと進んだわ)


(なんでミーがこんなにアタックしたのになー)
(いやーどっちも鈍感だよね)
(見ていてイライラする…)
(でも楽しいよ)
(お前はな…毎回被害にあうマークにとっては苦痛だろうな)

このとき
マークは土門が神様に見えた

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