short

□小さな先輩と大きな後輩
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『剣城、』

「なんですか、先輩」

『縮め』

「無理です」


同じFWで先輩の名字先輩は3年なのに1年の俺より背が低い。
それが気に入らないのか、先輩は毎日のように俺に縮めと言ってくる。
そんな先輩に俺はいつしか恋心を抱くようになった。


『後輩のくせに生意気なっ…!ちょっとは倉間を見習え!ねぇ、倉間?』

「そうそう俺を見習え…って先輩いいいい!?それは俺がチビって言いたいんスか!!」

『え、……うん』

「そこは否定するとこでしょ!お、俺だってまだ成長期がきてないだけで成長期がきたら先輩なんてすぐ追い越してみせますよ!…あ、」


成長期。
名字先輩にとっての禁断の言葉を倉間先輩はうっかり口に出してしまった。


『どうせ私にはもう成長期なんてこないわよ!倉間のばーかばーか!大嫌いだー!!』


小学生のような捨て台詞を吐いて先輩は走り去ってしまった。
残された(ショックで放心状態な)倉間先輩を見て、俺は密かにざまあみろと心の中でほくそ笑んだ。


***



「だから、無理です」

『私の言う事が聞けねぇのかあぁん?』

「俺の酒が飲めねぇのか的なノリで言うのやめてください」


身長なんてどうにもならないのに相変わらず縮めと言ってくる名字先輩。
頬を膨らませて俺に突っかかってくる。この人は本当に俺より年上なのだろうか。


『大体後輩が先輩見下ろすってどうなのコレ!?おかしいでしょ!」

「別に見下ろしてるつもりはないんスけど」

『嘘だ。どうせこいつちっせぇなハッ、とか思ってんでしょ!』

「そ、れは…まぁ、思ってますけど」

『ほら!やっぱそう思って…っ!?』


言い終わる前に先輩の腕を引っ張って、自分の腕に閉じ込める。
うわ、ちっせぇな。


『ちょ、剣城!』

「ちっせぇ先輩、俺は可愛いと思いますよ?」

『な、可愛っ…!?」



小さな先輩と大きな後輩

(先輩、顔赤いですよ?)
(う、うるさい!)


***
先輩後輩設定でツンが控え目になデレになってしまった…!
剣城といえばツンデレなのに←
こんな駄文ですみません(´・ω・`)

と、ともあれ!心和様、この度は相互して頂きありがとうございました!
これからもよろしくお願いします(^^)


2012.03.23

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