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□ごめんなさいの恋
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今日片思い中の女の子に怪我を負わせてしまった。

部活中、シュートを外してしまった俺のボールはそのまま違うところへまっしぐら。

ちょうどそこに、サッカー部のマネージャーである1年後輩の名前がいた。

俺は危ない、と叫んだものの、か弱い彼女はよけられるはずもなく当たってしまった。

彼女は気絶してしまい保健室に運んだ。

未だ寝ている彼女の寝顔はとても愛らしい。


名前「・・・んっ」

神童「起きたか。痛いところないか?」

名前「あれ、神童先輩?」


彼女は状況が読み込めてないらしく当たりをキョロキョロと見渡した。

事情を説明すると私ってどんくさいですよね、えへへ、とか言って笑っていた。

俺が悪いのに笑っている彼女には驚いてしまう。


神童「外も暗いから送るよ」

名前「一人で帰れるので大丈夫ですよ!」

神童「実際怪我負わせたのは俺だからな。送らせてくれ」


そう言ったものの下心も含んでいたりする。

彼女はそんなことも知らずに分かりました、と言って帰る支度を始めた。

校門を出て2人きりという気まずさの中、些細な話をしている内になまえの家に着いた。


神童「じゃあ、ここで。今日はすまなかった。」

名前「そんな!大丈夫ですよ、もうピンピンですし」


彼女は周りの人に心配かけないよう、いつも無理をする。

逆に心配になってしまうほどだ。

だから、ほっとけなくて守ってやりたい、と思う。

気づいたら勝手に口が動いてた。


神童「…名前」

名前「神童先輩、どうしたん…」

神童「…―――名前のことが好きだ。」


そう言って彼女を見つめた。

彼女は思いがけないことを言われて戸惑っている。


名前「…え!!あの…」

神童「っ!そんなつもりじゃないんだ。その、」


今の忘れてくれないか、と言おうとした瞬間、名前が突然口を開いた。


名前「あの、違うんです!私も、好き…です」


彼女は耳まで真っ赤にして真っ直ぐ俺を見た。

彼女の答えが信じられなくて、でも信じたくて。

俺は彼女を抱きしめた。


神童「俺が名前を守るから。」





『ごめんなさいの恋』

神童さんの甘を書いたつもりなんですけど大変なことになってしましました((泣
こんなもので良かったら貰ってってくれると嬉しいです^^
今回は素敵な蛍様のサイト様に繋がせてもらい、ありがとうございました!!!



***
う、初々しい…!
ヒロインちゃんが可愛すぎる( ´艸`)
こんな素敵小説を頂けるなんて…幸せすぎます!
心和様、ありがとうございました!


2012.03.24

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