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□ハンター学園
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朝。
目を覚ますと、窓の外から聞こえる鳥たちの鳴き声。
目の前には、見なれた天井がある(あたりまえだけど)。
4月
今日は待ちに待った、ハンター学園中等部の入学式だ。
でもまだ4月は肌寒い季節。
寝像の悪さゆえに、いつも起きたらベッドから落ちている掛け布団をとろうと、床に落ちている掛け布団に手をのばす――――
ズルッ
ドテッ…。
「いてて…」
とろうとして、ベッドずり落ち尻もちをつくサクラ。
でも尻から伝わってくるジ〜ンとした痛みのおかげでようやく目が覚めてきた。
♪〜
「ん…、電話?」
電話をかけてきたのは、はキルアだった。
「はい、もしも『もしもし、じゃねぇ!!』
キーンと耳に来るキルアのどなり声が聞こえてきた。
これには完全に目が覚めた。
「朝っぱらから何そんなに、怒ってんのよキルア!第一まだ私‘もしもし’って言ってないし!?」
何故に疑問形。
だけど、この言葉をスルーしてキルアの言った衝撃的な一言。
『もう、八時過ぎなんデスけど』
…
…。
一時思考停止し真っ白になる頭の中。
そして最初に思いついた言葉。
「…マジでか」
『マジだから』
キルアの冷めた声が聞こえた。
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