Novel

□幸せを貴方に…
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その日変な夢を見た。
俺の腹が膨れている、タークスの制服も着れない。主任や相棒、はたまた新人達が声を揃えて言う。
「おめでとう!!レノ!!」


「ぎゃああぁぁぁッ!!!!」
朝一番に叫びをあげて目を覚ました。
あぁ……夢か……
ほっと溜め息を付くと、自分の腹を見る。
勿論、いつもと変わらない。服だって着れる。何等変わりはない。

丁度休日だということで、俺は新人のうちの一人である赤茶の髪をしたロッドを家に招いた。ついでに酒飲み仲間であるザックスも招きいれた。


「…ザックス止めてくれよ…」
「あー……レノ…?大丈夫か?それはなんつーか…食い過ぎだって…」
ロッドがお土産にと持って来たグレープフルーツ10個(重いだろ)を次々と腹の中に納めた。

「う"っ……」
短い悲鳴をあげてレノはその場に倒れこんだ。それは食べ過ぎだからだろうとその場の誰もが思っただろう。



その日は至る所の病院は閉まっていた。ロッドは緊急の任務で呼ばれたので、ザックスがレノを抱えながらもセフィロスの元へ走る。この時、レノは未だに眠っていた。
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